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【業界トピックス】KDDIはスマホ実効速度の計測結果を発表、OS別や上り実効速度の集計は公開せず

KDDIはスマホ実効速度の計測結果を発表、OS別や上り実効速度の集計は公開せず

 KDDIは全国10都市1,500地点でのスマートフォンの実効速度の計測結果を12月29日に公開した。これは昨年7月に総務省で制定された「実効速度に関するガイドライン」に基づいて実測されたものであり、2015年内に公表することを求められていた。

 キャリアに実効速度の公開が求められた背景には、キャリアが宣伝するベストエフォートの速度と実際にユーザーが使用する実行速度が乖離がみられ、この点において「思ったほどの通信速度が出ない」といったスマートフォンやモバイルデータ通信に係る苦情が増加していることがある。そこで総務省が計測方法、計測場所、集計方法などを定めた「実効速度に関するガイドライン」を作成し、ドコモ、KDDI、ソフトバンクに対して実効速度の計測を求めた。今回公開された内容はこれに応じたものとなっている。

 計測条件は以下の通り。

計測場所
 政令指定都市、県庁所在地(東京都特別区を含む)を人口規模で3つに分類(「人口100万人以上」「人口50万人以上100万人未満」「人口50万人未満」)し、各分類から各々3都市および東京都特別区を選定し、合計10都市(1,500カ所*)をランダムに選定。*全国10都市から300メッシュ(1メッシュ:500m四方)×5地点=計1,500カ所
 今回測定が行われたのは札幌市、前橋市、さいたま市、東京23区、静岡市、大阪市、堺市、岡山市、鳥取市、長崎市。

計測時間
 「オフィス街・繁華街メッシュ」は正午から午後6時、「住宅街メッシュ」は午後3時から午後9時までの時間内

計測回数
 1地点で3回計測

計測項目
 上り/下りの通信速度

計測方式
 実地調査方式

計測ツール
 米国FCCが公開する計測ソフト(スマートフォン等の携帯端末用)をベースに、総務省が実証時に作成した計測ソフトを活用

測定端末
 iPhone6s、AQUOS SERIE SHV32、isai vivid LGV32

計測時期
 2015年10月~12月

 KDDIの下り実効速度は50~103Mbpsという結果に。この数値をどう感じるかはその人の環境次第となるが、これまでに調査会社が公開してきた速度よりも速いことが指摘できるだろう。またキャリアのWebページからは1,500地点のOS別の下り速度、上り速度を確認できるのだが、KDDIが1,500地点をまとめて集計した中ではiOS、Androidで個別の数値は出しておらず、更に上り速度の数値を公開していない点で疑問が残るものとなっている。KDDIに先行して実効速度を公開したNTTドコモはOS別の速度、上りの実効速度のどちらも公表しているため、今回のKDDIの姿勢は総務省の要請に十分に応じたものとは言えないだろう。

 詳細はKDDIのページを参照してもらいたい。
実効速度について:http://www.au.kddi.com/mobile/area/effective-speed/

http://www.denpanews.jp/