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2012年11月 全国200地点 スマートフォンLTE通信速度実測調査

■ 下り・上り速度ともに、ソフトバンクがトップ。LTE受信地点数180も最多。
■ auは首都圏、広島、高松では僅差で次点。札幌は下り・上り速度ともトップ。
■ NTTドコモは高松エリアで下り速度がトップ。全国的には上り速度が低調。
■ LTE受信地点数は各社とも全国で60%以上を達成。急速に拡大中。

 株式会社 ICT総研 (東京都千代田区)は11月6日、全国200地点でのスマートフォンLTE通信速度実測調査の結果をまとめた。弊社では過去に鉄道駅や、オフィスビルなどで通信速度の実測調査を実施しているが、今回の調査では、個人ユーザーが日常的にスマートフォンを利用する地点の電波状況の実態を把握することを目的とした。住宅街や商業施設、公園、文化施設など、各エリアで代表的な地点から25カ所ずつランダムにピックアップし、札幌から福岡まで全国で200カ所の調査地点で実測した。
 調査期間は、10月22日から31日まで。調査手法は、次のとおり。ランダムに抽出した200カ所の調査地点(施設・街区)の入口付近にて、通信速度測定アプリ「RBB TODAY SPEED TEST」を利用して通信速度を計測した。1つの測定地点において、下り通信速度、上り通信速度を各3回ずつ計測。200カ所の測定地点において、1端末あたり合計600回の測定を実施した。

■ 下り・上り速度ともに、ソフトバンクがトップ。LTE受信地点数180、速度トップのエリア数も最多。

 実測の結果、全国200地点での平均通信速度が最も速かったのは、ソフトバンクモバイル(以下、ソフトバンク)であった。下り平均速度は10.79Mbps、上りは5.40Mbpsと、いずれも次点のauを1Mbps前後上回っている。下り平均速度は、名古屋、関西、仙台、福岡の各エリアで2位以下を大きく離してトップ、首都圏や広島でも僅差ながらトップであった。上り平均速度は、札幌以外の7エリアでトップとなった。LTE受信地点数で見ても、全国200地点中180地点で受信(90%)と、LTEエリアの広さを見せた。どのエリアで見ても、極端に通信速度の遅いエリアがなく、非常に安定していた。以前は、局地的には通信速度の速い地点があるものの、つながりにくい地点も多いという印象があったが、わずか1か月前の9月21日に「4G LTE」のサービスが開始されて以降、急ピッチでLTEネットワークが拡大していることが実感できた。

■ auは首都圏、広島、高松では僅差で次点。札幌は下り・上り速度ともトップ。

auは、全国200地点全体で、下り平均9.37Mbps、上り平均4.57Mbpsを記録。どちらもトップのソフトバンクに1Mbps前後及ばなかった。同じく9月21日に開始されたサービスであるにもかかわらず、こちらもLTEエリアが広がる途上にある様子は確認できたものの、ソフトバンクと比較すると相対的に立ち上がりは遅れているようだ。エリア別にみると、新千歳空港で下り47.10Mbpsと高い数値を記録したことも寄与し、札幌エリアで下り11.67Mbps、上り5.46Mbpsでともにトップを記録。首都圏や広島エリアでは、トップに及ばず次点という結果となった。安定した速度を見せ、LTE受信エリアであれば平均通信速度は速いものの、LTE受信地点数は、200地点中126地点(63%)と3社中最も少なかった。

■ NTTドコモは全国的には上り速度が低調だが、高松エリアで下り速度がトップ。

 NTTドコモは全国200地点全体で、下り平均7.95Mbps、上り平均1.66Mbpsと3社の中では最もふるわない結果となった。特に上り通信速度については、他社と比べて極端に遅い点が目立つ。エリア別に見ると、高松エリアにおいて、サンポート高松で49.19Mbps、栗林公園で33.48Mbpsと、市内の代表的観光地での高い通信速度などが寄与し、高松エリア25地点平均で15Mbps超となった。一方で、関西エリア、仙台エリア、福岡エリアなどは下り平均5Mbps台と苦戦を強いられた。「Xi」の累計契約者数が500万人を突破するなど、利用者数の多いためにトラフィックに余裕がなく、本来持っているスペック(下り75Mbps、上り25Mbps)をユーザーが活用できる状況になっていないものと見られる。

■ LTE受信地点数はソフトバンクが全国で90%以上と急速に拡大中。他社も60%以上。

 今回調査対象地点とした全国200地点の中で、LTEを受信できた地点数は、ソフトバンク180、NTTドコモ129、au126である。大学や住宅街など、市街地から大きく離れた場所も調査地点に含めていることに加え、局地的なエリアではなく全国で幅広く実測したにもかかわらず、特にソフトバンクはLTEカバー地点率が90%と、群を抜いて高い。NTTドコモとauも60%以上がLTEでカバーされていた。
 NTTドコモの「Xi」は2010年12月よりサービス開始しているが、auとソフトバンクはサービス開始から1カ月しか経っておらず、この急激なエリア拡大の進捗状況は敬服に値する。今後のLTEエリア展開については、各社目標数値を公表しながら、早期のLTE受信エリア拡大を目標に据えていることは間違いない。ユーザーが屋外でどこに居ても、快適にモバイルデータ通信が利用できる環境は整ってきつつあると言える。
 ICT総研では今後も、「つながりやすさ」や「通信速度」というそれぞれの側面について、ユーザーが利用するさまざまなシーンを想定し、携帯電話・スマートフォンユーザーの指標となる実測データを今後も定期的に提供していく方針である。

【本資料の調査データについて】
* 本資料における全ての文章、数値、表、グラフデータは、調査実施時点の実測データである。

この調査の詳細データを、11月19日発表の「新幹線全97駅スマートフォンLTE通信速度実測調査」の結果と併せて、調査レポートとして販売中です。
全国200のランドマーク地点および、新幹線全97駅における詳細な実測結果を掲載しています。

2012年11月 全国200地点 スマートフォンLTE通信速度実測調査
95,000円(税別)

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