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2013年度 ブロードバンドサービスの東西エリア別市場動向調査

■ ブロードバンドサービス加入者は4,058万件、世帯普及率74.9%
■ NTTグループの光回線シェアは東日本エリアで78.3%、西日本エリアでは66.3%
■ 光回線の顧客満足度1位は東日本エリアがKDDI、西日本エリアはケイ・オプティコム
■ 2012年度の光回線サービス純増数はKDDIが60万件でNTT東・NTT西を上回る

 株式会社 ICT総研 (東京都千代田区)は5月16日、ブロードバンドサービスの東西エリア別市場動向に関する調査結果をまとめた。

■ ブロードバンドサービス加入者は4,058万件、世帯普及率74.9%

 ブロードバンドサービスの総契約件数は、2013年3月末時点で4,058万件。全国世帯数比の普及率は74.9%となった。光通信サービスなどの固定系回線の普及は伸び悩んでいるものの、WiMAXなどの無線アクセス回線の増加により世帯普及は進んでいる。
 4,058万件のブロードバンドサービスのうち、光回線は2,385万件で59%を占める。2009年3月時点では1,502万件で全体の5割に過ぎなかったが、その後4年間で883万件増えたことになる。一方、ADSL回線は539万件にまで減少し、ブロードバンドサービス全体の13%に落ち込んでいる。
 CATVインターネットは4年間で193万件増の604万件に増え、初めてADSL回線数を上回った。また、WiMAXなどのブロードバンドワイヤレスアクセス(BWA)は前年比2.3倍の530万件へと大きく加入者を伸ばした。

■ NTTグループの光回線シェアは東日本エリアで78.3%、西日本エリアでは66.3%

 光回線の事業者別回線数について、東西エリア別に分類すると、東日本エリアではNTT東日本が1,245万件のうち975万件でシェア78.3%と圧倒的なシェアを占めている。KDDIのauひかりは東日本エリアで194万件、15.6%を獲得しており、この2社だけで9割以上を占める。KDDIは1年前(2012年3月末)のシェア12.7%から15.6%へと2.9%も伸ばしており、東日本エリアでの急増が目立つ。
これに対して西日本エリアは、ケイオプティコムが140万件で12.3%、KDDIやケイオプティコム以外の電力系事業者も7~8%台のシェアを獲得するなど、東に比べて激しい競争が展開されており、NTT西日本のシェアは755万件、66.3%に留まる。都市部では光回線サービスのシェア争いが激しいのに比べ、東北・北陸・中国などの地方では依然NTTのフレッツ光が高いシェアを占める傾向にある。
全国ベースでの光回線加入者数はNTT東とNTT西が1,730万件(シェア72.5%)、KDDIが287万件(12.0%)、ケイオプティコムが140万件(5.9%)であり、上位4社で9割を占めている。
 KDDIは2012年2月からauスマートバリューの販売を開始し、auひかりとau携帯電話サービスのセット販売を強化してきたため、割引額の大きい同サービスへの加入者が増えており、全国的に大きくシェアを伸ばした。

■ 光回線の顧客満足度は東日本エリアでKDDIが1位、西日本エリアでケイ・オプティコムが1位

 ICT総研が5月に実施したアンケート調査において、光回線サービスの利用者による顧客満足度を分析したところ、東日本エリアのユーザーで最も満足度の高かったサービスはKDDIのauひかりとなった。「サービス品質」「料金」「顧客対応」の3つの項目を平均化した総合満足度で、auひかりが66.4ポイントで1位、ソフトバンクBBのYahoo!BB光が63.4ポイントで2位、NTTのフレッツ光が62.9ポイントで3位という結果となった。フレッツ光の顧客満足度が3位となった要因は、料金に対する満足度が低かったためで、以前から加入していた既存ユーザーは、フレッツ光のサービス料金が高いと感じているようだ。
 西日本エリアでは、ケイオプティコムのeo光の顧客満足度が71.6ポイントで1位となった。eo光はサービス品質、料金、顧客対応のいずれの項目でも最も満足度が高く、他社を引き離している。顧客満足度2位は66.7ポイントでauひかり、3位は65.5ポイントでフレッツ光となった。西日本エリアは東日本に比べて事業者間のシェア競争が激しいため、サービスや料金面での評価が全体的に高い傾向が見られる。

■ 2012年度の光回線サービス純増数はKDDIが60万件でNTT東・NTT西を上回る

 光回線サービスの累計加入者数はNTT東西が依然高いシェアを占めているが、年間の純増数で分析すると2012年度はこれまでになかった特徴的な傾向が見られる。NTT東日本は、2009年度には124万件の年間純増数だったが、その後98万件、84万件と純増のペースが減少し、昨年度は純増数がわずか40万件にとどまった。NTT西日本も同様の傾向で、昨年度の純増数はわずか30万件となり、NTT東西を併せても年間純増数は74万件に過ぎない。
 これに対し、KDDIはauスマートバリューの導入をきっかけに純増数が一気に60万件まで増え、NTT東日本、NTT西日本を抑えて年間純増数では1位となっている。NTT東西はauスマートバリューに対抗するためフレッツ光の料金を安くするキャンペーンを展開しているものの、昨年度の時点ではまだその効果が純増数としては表れていない。
 また、WiMAXなどの無線ブロードバンドアクセスや、携帯電話のLTEサービス利用者が増えたことで光回線サービスの需要自体が頭打ちとなっており、今後はこれまでのように加入者が増えることは期待できないだろう。そうした中で、ソネットエンタテインメントが最大2Gbpsの高速光サービス「NURO光」を発表するなど事業者間のサービス競争もし烈さを増している。
 今後は、「高速化」、「低価格化」、「コンテンツ」による光回線サービスの多様化が予想され、携帯電話サービスとの棲み分けや連携が模索されることになると思われる。