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2015年3月 モバイルルーター電波状況実測および利用意向調査

■ ワイモバイルが下り25.22Mbps、上り7.93Mbpsと、ともに通信速度で優勢。
■ UQ WiMAXは下り22.37Mbps、上り4.48Mbps。下りは十分な速度も、上りでやや苦戦。
■ モバイルルータ-未利用者の40.7%は、「月額料金が安ければ、利用を検討したい」。
■ モバイルルータ-2キャリアの新料金プランは、「ワイモバイル」支持が45.7%。

 株式会社 ICT総研 (東京都千代田区)は3月4日、モバイルルーター電波状況実測および利用意向調査の結果をまとめた。当社では、さまざまなシーンでスマートフォンなどを対象に通信速度、つながりやすさの調査、ユーザーの利用実態調査を実施してきたが、今回の調査では、調査対象をモバイルWi-Fiルーター(以下、モバイルルーター)に絞った。モバイルルーターで人気を博している2つの携帯電話キャリア「ワイモバイル」(旧 イー・モバイル)と「UQ WiMAX」(UQコミュニケーションズ)の最新機種を使って、電波状況の実態を実測調査の形で把握することを目指すとともに、両キャリアとも魅力的な新料金プランを最近打ち出していることから、Webアンケートにより、その利用意向実態の把握も目指した。
 電波状況実測調査は、全国7都市50地点にて、各モバイルルーターと「Nexus 7」を無線接続し、速度測定アプリ「RBB TODAY スピードテスト」を利用して下り通信速度、上り通信速度を各3回ずつ測定する形式とした。50カ所の測定地点は、4月から新生活を始める上で重要となる、各エリア拠点都市の主要駅、ビジネス街、大学という視点で選定した。利用意向調査は、モバイルルーターなどの「データ通信専用端末」を現在利用していない回答者1,000人に対して、Webアンケートを実施し、どちらの最新の料金プランが魅力的かを質問する形式とした。調査期間は2月19日から3月1日まで。

■ ワイモバイルが下り25.22Mbps、上り7.93Mbpsと、ともに通信速度で優勢。

 実測の結果、今回調査対象とした全国50地点全てで、ワイモバイルは高速通信「AXGP」または「LTE」の電波を受信できた。通信速度で見ると、下り通信速度(ダウンロード速度)が平均25.22Mbps、上り平均が7.93Mbpsと、ともにUQ WiMAXの数値を上回った。特に仙台(下り平均28.02Mbps)、東京(下り平均27.29Mbps)などの都市では30Mbps近い結果を見せるなど、7都市中5都市の下り速度で優勢。50地点のうち、下り速度が1ケタに留まった地点が1つもなく、10Mbps台が8地点、20Mbps台が35地点、30Mbps台が7地点と、全体的に安定した速さを記録した。旧イー・モバイルのLTE網に加えて、ソフトバンクモバイルのLTE網も利用できることで、通信環境が安定しているものと考えられる。

■ UQ WiMAXは下り22.37Mbps、上り4.48Mbps。下りは十分な速度も、上りでやや苦戦。

 UQ WiMAXも、全国50地点全てで高速通信「WiMAX 2+」の電波を受信できた。当社で実施した前回調査(2014年8月 「東名阪100地点 モバイルルータ-電波状況実測調査」)実施時には「WiMAX 2+」の受信比率は89.0%であったが、提供エリアが確実に拡大している様子が見て取れる。通信速度で見ると、下り通信速度が平均22.37Mbps、上りが平均4.48Mbpsと、下りは高速通信として十分な通信速度を記録したものの、上りはやや苦戦した形になった。都市別では、広島(下り平均25.34Mbps)、福岡(下り平均25.56Mbps)の2都市で優位な結果を見せた。50地点のうち、下り速度20Mbps以上が34地点あったものの、1ケタに留まった地点が3地点ほど見られた点が、全体平均を結果的に押し下げた。

■ モバイルルータ-未利用者の40.7%は、「月額料金が安ければ、利用を検討したい」。

 モバイルルータ-未利用者の今後の利用可能性を探るべく、現在モバイルルータ-などのデータ通信専用端末を利用していない回答者1,000人に対して、「月額料金が安かったら、モバイルルータ-を利用する可能性はあるか?」を質問した。その結果、40.7%が「月額料金が安ければ、利用を検討したい」と回答。そのうち、「自宅の固定インターネットの代わりに、モバイルルータ-の利用を検討したい」が約1/3を占めており、自宅の固定回線の代替需要としてのモバイルルータ-の存在が一定程度存在することが読み取れる。

■ モバイルルータ-2キャリアの新料金プランは、「ワイモバイル」支持が45.7%。

 モバイルルータ-で人気を博する「ワイモバイル」と「UQ WiMAX」の2キャリアが最近発表した新料金プランについて、どちらが魅力的に見えるか?を、前問で「月額料金が安かったら、モバイルルータ-の利用を検討したい」を選択した回答者407人に対して質問した。その結果、「ワイモバイル」を支持する回答が45.7%となり、「UQ WiMAX」の11.8%を大きく上回った。下り最大速度ではUQ WiMAXが勝っているものの、より月額料金が安い点が、ワイモバイル支持の方が上回った要因と考えられる。
 なお、42.5%出現した「どちらも利用したいと思わない」とする回答者は、「上記2キャリアの新料金プランが魅力的だと感じない」もしくは、「NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイル、その他MVNO事業者などの料金プランを、より魅力的だと感じる」などが含まれる。

 今回の実測調査で、ワイモバイルとUQ WiMAXの2社平均の下り通信速度は23.80Mbps。全国50地点と限られた地点数であることから単純比較はできないものの、前回調査(2014年8月)実施時には2社平均19.22Mbpsだったことから、高速通信提供エリアの拡大と、通信速度の実測値の改善が進んでいる様子が十分にうかがえた。また、このモバイル高速通信網の整備によって、固定回線の代替需要としてモバイルルータ-を利用するニーズがあることも、アンケート結果から確認できた。
 ICT総研では今後も、「つながりやすさ」や「通信速度」について、ユーザーが利用するさまざまなシーンを想定し、ユーザーにとって指標となる実測データを定期的に提供していくとともに、多様な切り口でユーザーの利用実態の把握にも努めていく方針である。

この電波実測調査についての詳細なデータを、エクセルデータとして販売いたします。
1地点あたり下り、上りそれぞれ3回ずつの測定結果の詳細、測定地点の詳細、測定日時詳細を掲載しております。

2015年3月 モバイルルーター電波状況実測および利用意向調査
50,000円(税別)

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