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2015年度 スマートデバイス市場動向調査

□ スマートデバイスの出荷台数は、2014年度 過去最多の3,683万台を記録。

□ タブレット端末は、2015年度1,054万台の見込。ノートPCと出荷台数逆転へ。

□ 法人市場への浸透が、今後のさらなるスマートデバイス市場拡大のカギに。

□ 腕時計端末の所有意向は、1年後に4.6倍に。ガラケーの所有意向は38%減。

 株式会社 ICT総研 (東京都千代田区)は6月22日、スマートデバイス市場動向調査の結果をまとめた。スマートデバイスとは、スマートフォンとタブレット端末の総称と定義しており、これらの端末を含むスマートデバイス市場は今後も市場拡大を続ける見込みだ。

■ スマートデバイスの出荷台数は、2014年度 過去最多の3,683万台を記録。

 2014年度のスマートデバイス出荷台数は前年の3,679万台から微増の3,683万台を記録した。年度の出荷台数規模としては過去最多ではあるが、急激な勢いで拡大していた2013年度までと比べると、市場規模の拡大ペースは鈍化した。格安SIMカード市場が伸びたことでスマートフォンの販売台数が減少したことが影響している。
 内訳を見ると、タブレット端末が前年比128%の916万台と順調に増加している一方で、スマートフォンが前年比93%と減少したことが、スマートデバイス全体の増加ペースを緩めた形だ。スマートデバイスの3,683万台という出荷台数規模は、フィーチャーフォン(従来型携帯電話)の3.6倍、ノートPCの4.1倍という規模。フィーチャーフォン、ノートPCともに長い目で見ると減少傾向が続いており、そのユーザーがスマートデバイスのユーザーに置き換わっているものと見られる。スマートデバイスの出荷台数は今後も確実に増加していき、2018年度には2014年度比21%増の4,470万台となる見込み。

■ タブレット端末は、2015年度1,054万台の見込。ノートPCと出荷台数逆転へ。

 スマートデバイスを、スマートフォンとタブレット端末に分けてみると、スマートフォンの増加ペースに対して、タブレット端末の増加ペースが大きいことが分かる。タブレット端末が市場拡大を始めた時期がスマートフォンよりも遅れたことにより、スマートデバイスに占めるタブレット端末の割合は2013年度19.4%だったが、2014年度は24.9%にまで拡大した。2018年度には、これが31.8%にまで拡大する見込み。また、2015年度にはタブレット端末の年間出荷台数が1,054万台となり、同年のノートPCの出荷台数見込み(793万台)を逆転すると見られる。

■ 法人市場への浸透が、今後のさらなるスマートデバイス市場拡大のカギに。

 PCやフィーチャーフォンと比べてスマートデバイスの法人市場への浸透は遅れていたが、Windows PCとしても違和感なく利用できるマイクロソフト「Surface 3」が販売開始されるなど、ここに来てタブレット端末のラインナップがさらに充実。また、セキュリティや運用コストに対する不安も徐々に解消されつつあり、法人向け市場は拡大傾向が続いている。2014年度はスマートデバイス全体の10.4%(383万台)が法人向け出荷となった。新規需要、ノートPCの代替需要ともに今後さらに増加していく見込み。個人市場よりも伸び率が高いと見られる法人市場への浸透が、今後の市場拡大のカギになりそうだ。

■ 腕時計端末の所有意向は、1年後に4.6倍に。ガラケーの所有意向は38%減。

 上記のように、スマートデバイスが今後のモバイル端末の主役として、モバイル端末の市場を牽引していく見込みだが、ユーザーが現在所有している端末は何なのか。また、1年後にはどんなモバイル端末を所有していたいのか。インターネットユーザー1,102人対して、Webアンケートの形式で質問した。
 その結果、現在1人あたり平均1.6台のモバイル端末を所有。所有している端末は、スマートフォンが59.9%で最多となり、フィーチャーフォンが44.7%で次点、タブレット端末(WiFiモデル)が21.9%でこれに続いた。タブレット端末の合計(回線付きモデルとWiFiモデルの合計)は29.7%となり、モバイルノートパソコン(15.8%)の2倍近い割合となった。
 1年後に所有していたい端末では、フィーチャーフォンが27.6%と大きく割合を落としているが、一方で
「腕時計型端末」が7.4%と、現在所有から4.6倍のポイントを記録した。Apple Watchが4月に発売されたことで、腕時計型端末の市場は今後大きく成長していくことが期待されており、このアンケートでもその傾向が見られた。
 今後もスマートデバイス市場は拡大していくと見られるが、端末の形状やスペックだけでなく、携帯電話キャリアによる通話料金、通信料金、各種プランの設定状況、格安SIMを含むMVNO市場の動向、ウェアラブル端末市場の動向によっても大きく変わってくる。スマートフォンとタブレット端末が牽引してきたスマートデバイス市場だが、今後は端末の形・デザインだけでなくサービス形態も変えながらさらに普及が進むものと思われる。

【本資料における用語の定義】
* タブレット端末: タッチスクリーン入力の可能な6〜11インチ程度のディスプレイを備えたスレート型情報通信端末。アプリ等の利用が出来ない電子書籍専用端末は含まない。
* スマートデバイス: スマートフォンとタブレット端末の総称と定義。
* 出荷台数: ユーザーからの予約や販売契約に基づきメーカーから工場出荷されたもの。流通在庫分を含む。

【本資料の調査結果・推計データについて】
* 本資料における全ての文章、数値、表、グラフデータは、ICT総研スタッフによる取材やアンケート調査、各種文献等を元に当社アナリストが記述・推計したものであり、当該企業や公的機関等の公表値と異なる場合がある。また、資料公開時点のものであり、その後の市場環境等の変化や新たな分析に基づき予測データ等を予告なく変更する場合がある。

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2015年度 スマートデバイス市場動向調査
30,000円(税別)

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