【業界トピックス】「IT問題意識把握調査」に関するアンケート調査

「IT問題意識把握調査」に関するアンケート調査、2030年、最大79万人不足時代を変革する“スマートIT分業”

ITトータルソリューションやサイバーセキュリティ事業などを行う株式会社アクトは、IT部門を持つ会社の経営者210名に対し、「IT問題意識把握調査」に関するアンケート調査を実施した。

<背景>

 経済産業省の予測によると、2030年までに最大79万人のIT人材(※1)が不足する見込み。経営層には、この危機に対応するため、将来を見据えた具体的かつ実行可能なIT戦略の策定が強く求められる。アンケート調査で課題を洗い出し、2030年IT人材不足問題について、必要とされている解決策を提案する。

※1経済産業省 商務情報政策局 情報処理振興課~IT分野について~

<調査概要>

調査主体:株式会社アクト
調査実施機関:インテージ
調査方法:インターネット調査(マイティモニターよりランダムに抽出)
調査期間:2025年1月9日(木)〜1月14日(火)
調査地域・対象者条件:全国、20~69歳男女個人、経営者の方かつ会社にIT部門があり、従業員数が2名以上

サンプルサイズ:n=210

<調査結果サマリー>

■TOPIC01:経営者の約半数がすでに「IT人材の不足」を感じている

「IT人材が十分に確保できていないと感じるか」の質問に対し、46.7%が「感じる・少し感じる」と回答。今後のDX推進やセキュリティ対応の進展で、人材不足がさらに顕在化する可能性がある。

■TOPIC02: IT人材不足が最も深刻な領域1位は「情報システム部門」

「IT部門で特に人材が不足している分野」の質問で、58.2%が「情報システム部門」と回答し、最も深刻な不足分野であることがわかった。DX推進や社内IT基盤整備の中核を担う部門であることが背景と考えられる。

■TOPIC03: 約7割が「ITスキルを持つ人材の採用難」がIT人材不足要因と回答

IT人材が十分に確保できていない要因」に対し、約7割(66.3%)の経営者が「ITスキルを持つ人材の採用難」を最大の原因と回答。これは、高度な専門スキルの需要増に供給が追いついていない現状を反映している。

<アウトソーシングの重要性>

■ 注目される解決策:1位「アウトソーシング」

 調査(Q9 IT人材不足の解決策)では、41.9%が「アウトソーシング」を選択。専門企業の活用により、リソースの効率化、退職リスクの軽減、属人化の解消が可能となり、2030年IT人材不足時代の経営課題を解決する有効な手段として注目されている。

 現在、ビジネスは「分業化新時代」に入りつつある。この流れの中で、アウトソーシングの需要は今後さらに高まると予想される。

<最大79万人不足時代の解決のカギ“スマートIT分業”の重要性>

■ スマートIT分業とは

 スマートIT分業とは、IT業務を細分化し、外部リソースを適切に活用することで、タイパ(Time Performance)やコスパ(Cost Performance)を高め、持続可能な成長を目指すアプローチ。このモデルにより、企業は限られたリソースを最大限に活用し、変化の激しい市場環境にも柔軟に対応できる。ただし、成功には「戦略的パートナー選定」が不可欠だ。

■ 戦略的パートナー選定のポイント

・「パートナー選定」に必要な3つの要素
1.豊富な専門性と実績
IT分野での深い知識と成功実績が信頼性の鍵。特に、システム運用やセキュリティ対策など、自社の課題に直結する分野での経験が重要だ。

2.ビジョンの共感
自社の目標や価値観を深く理解し、同じ方向を目指して協働できるパートナーを選ぶことが、長期的な成功を支える。

3.柔軟性と対応力
ビジネス環境の変化や多様な課題に迅速に対応できる柔軟性と、効果的なソリューションを提供する能力が求められる。

https://denpanews.jp/

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