【業界トピックス】アップル-中国事業とiPhoneは減収、市場予想を下回る

アップル-中国事業とiPhoneは減収、市場予想を下回る

▶2025年1-3月期売上高は1桁台前半から半ばの伸びへ
▶2024年10-12月期は4%増収、サービス部門収入は過去最高

 米アップルは30日、1-3月(第2四半期)の売上高が1桁台前半から半ばの伸び率になる見通しを示した。昨年のホリデーシーズンを含む四半期は中国事業とスマートフォン「iPhone」が減収となった。

 発表資料によると、10ー12月期の中国事業の売上高は11%減の185億ドル(約2兆8500億円)。アナリスト予想では216億ドルへの増加が見込まれていた。一方、iPhoneの売上高は1%弱減少し691億ドル。市場予想は710億ドルだった。

 今回の決算を受け、アップルの主要市場である中国で現地ブランドとの競争に苦戦しているとの懸念が再燃した。ティム・クック最高経営責任者(CEO)は電話会見で、中国での減収の半分以上は在庫問題に起因するものだと説明した。

  また、iPhone全般の販売不振は、新しい人工知能(AI)プラットフォーム「Apple Intelligence(アップルインテリジェンス)」の導入からさほど大きな追い風を受けていないことを示唆した。クックCEOは会見で、AI機能が利用可能な国々では新型「iPhone 16」の売れ行きが良かったと述べた。

中国事業の占める売上の割合は低下

上図:Appleの中国事業での売上の割合(Sources: Company data, Bloomberg)

 「アップルストア」や「アップルミュージック」を含むサービス部門は好調で、売上高は過去最高の263億ドルと、14%の伸びを記録。ウォール街では261億ドルと予想されていた。アップルは電話会見で、1-3月期のサービス部門の売上高は1桁台前半の伸び率となる見通しを示した。

 パソコン「Mac」とタブレット「iPad」も予想を上回る業績だった。Macの売上高は89億9000万ドル(市場予想79億4000万ドル)、iPadの売上高は15%増加し80億9000万ドル(同73億5000万ドル)。

 アップルは昨年5月に「iPad Pro」と「iPad Air」を刷新し、秋には新型「iPad mini」を発売した。同社は今後数カ月に、低価格モデルとiPad Airの新機種の投入を計画している。

出典元:https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-01-30/SQX870T0G1KW00 (抜粋)

原題:Apple Forecast Cheers Investors After Mixed Holiday Results (1)Apple Posts Surprise Sales Drops for China, iPhone Over Holidays (抜粋)

https://denpanews.jp/

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