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【業界トピックス】スマホ決済の利用状況によって賛否に違い―MMD研究所調べ

スマホ決済の利用状況によって賛否に違い、併用利用者の58.4%がキャッシュレス賛成に対し、未利用者は19.2%―MMD調べ

 MMD研究所は、2019年8月9日~8月18日の期間で行った「2019年9月 スマートフォン決済に関する実態調査」にて、QRコード決済利用者250人、非接触決済利用者250人、QRコード決済・非接触決済の併用利用者500人、スマホ決済未利用者500人を抽出し、同期間でスマホ決済について「2019年9月スマートフォン決済の利用に関する意識調査」として詳細な調査を実施し、結果を発表した。

■ スマホ決済を利用しようと思った理由、各決済で理由に差
非接触決済は「会計がスピーディーに終わる」、QRコード決済利用者は「ポイントがたくさん貯まる」
 9月19日に公開した「2019年9月 スマートフォン決済に関する実態調査」から、QRコード決済利用者250人、非接触決済利用者250人、QRコード決済・非接触決済の併用利用者500人、スマホ決済未利用者500人を抽出して、スマホ決済について詳細な本調査を行った。

 まず、QRコード決済利用者(n=750)と非接触決済利用者(n=750)に対して、各スマホ決済を利用しようと思った理由について聞いたところ、最多の理由は非接触決済利用者が「会計がスピーディーに終わる」となり、QRコード決済利用者が「ポイントがたくさん貯まる」となり、各決済を使う理由の違いが明らかになった。

 続いて、スマホ決済未利用者(n=500)に対して、なぜスマホ決済を利用していないのか確認したところ(複数回答可)、「スマートフォンが紛失したり壊れたときに心配」が52.2%、「登録が面倒」が32.0%、「個人情報を登録するのが嫌だ」が30.0%という結果になった。

 さらに、スマホ決済未利用者に対して、スマホ決済を利用しようと思った経験があるか聞いたところ、「利用してみようと思ったことはない」が最も多く半数を超えた。

■ スマホ決済のイメージ、非接触決済は「使い勝手が良い」、QRコード決済は「お得である」
 続いて、QRコード決済・非接触決済の両方を利用している併用利用者(n=500)に対して、各スマホ決済のイメージについて、あてはまるものはどちらか選んでもらったところ、最も差が出たのは、非接触決済は「使い勝手が良い」、QRコード決済は「お得である」という結果になった。

■ 非接触決済利用者、QRコード決済利用者の半数以上が今後もスマホ決済を利用したいと回答
 次に、キャンペーンを理由にスマホ決済を利用したと回答した人に対して、キャンペーンの時以外にもスマホ決済を利用しているか聞いたところ、約半数がキャンペーンに関わらず利用しているという回答になった。

 次に、スマホ決済利用者に対して、今後もスマホ決済を利用したいと思うか聞いたところ、QRコード決済利用者(n=750)の52.1%、非接触決済利用者(n=750)の59.7%が今後も継続して利用したいと回答した。

■ 日本政府が掲げるキャッシュレス目標、スマホ決済の利用状況によって賛否に違い
併用利用者の58.4%がキャッシュレス賛成に対し、未利用者は19.2%

 次に、「日本政府は2025年までにキャッシュレス決済比率40%、その先の比率80%の達成を目標に掲げているが、キャッシュレスに賛成か」と聞いたところ、賛成であると回答したのは、併用利用者(n=500)の58.4%、QRコード決済利用者(n=250)の43.2%、非接触決済利用者(n=250)の39.2%、と半数近いことに対し、スマホ未利用者(n=500)は19.2%と、スマホ決済利用者・未利用者でキャッシュレスへの意識に差があることが明らかになった。
スマホ決済未利用者では反対であるという回答が34.6%と賛成意見を上回る結果となった。

 なぜ賛成・反対なのか、自由回答でその理由を聞いているため、一部抜粋して紹介。

【スマホ決済併用利用者】
<賛成>
「ユーザー側、店側にもメリットがある。テレビとか見てると日本は遅れている。(40代・男性)」
「現金やクレジットに比べて圧倒的にお会計がスピーディー。登録等が面倒だし、個人情報のリスクはあるが、使ってみたら楽すぎるので。(20代・女性)」
<反対>
「あまり普及しすぎるとキャンペーンが減りそう。使える人だけが得できればそれでよい。(40代・男性)」
「セブンペイのようにセキュリティの問題が心配。ひとつのキャッシュレス支払いに絞らないとなかなかポイントがたまらない。(20代・女性)」

【QRコード決済利用者】
<賛成>
「現金を持たないでいいので、窃盗被害が減りそう。(30代・男性)」
「現金を持ち歩く必要がなく便利だから。(20代・女性)」
<反対>
「目標に掲げている政府の高齢者は、実際には使用してないから。(40代・男性)」
「スマホ決済飽和状態。あっちのアプリにちょこっとお金。こっちアプリにちょこっと残金。で、結局現金が一番使い勝手が良い。(40代・女性)」

【非接触決済利用者】
<賛成>
「貨幣の製造/運用に掛かるコストが削減できる。財布を持ち歩く必要が無くなれば便利だし、支払いもスピーディーで楽。(50代・男性)」
「現時点で現金をほとんど使わない生活をしているが、何の不便もないから。(30代・女性)」
<反対>
「現金の信頼が高い国で無理にキャッシュレスに踏み込む必要性を感じない。(20代・男性)」
「高齢者に使いづらい。(50代・女性)」

【スマホ決済未利用者】
<賛成>
「お得になる政策も実施されそうだから。(30代・男性)」
「現金を持ち歩きたくないから。クレジットカード決済が好きだ。スマホ決済には興味がない。(40代・女性)」
<反対>
「現金払いの方に慣れているから。(40代・男性)」
「お金を使ったという感覚がマヒするから。(60代・女性)」

■ 消費増税のポイント還元施策、スマホ決済利用者の8割以上がキャッシュレス決済利用意向に対し、未利用者は39.0%に留まる
 さらに、消費増税にあわせたポイント還元策によってキャッシュレス決済を利用するかどうか聞いたところ、併用利用者(n=500)の89.6%、QRコード決済利用者(n=250)の86.4%、非接触決済利用者(n=250)の82.4%が利用すると回答しているのに対し、未利用者(n=500)は39.0%に留まった。「利用したいが、やり方がわからない」という回答については、未利用者のみ15%を超える結果となった。

■調査概要
「2019年9月 スマートフォン決済の利用に関する意識調査」
・ 調査期間:2019年8月9日~8月18日
・ 有効回答:1,500人
・ 調査方法:インターネット調査
・ 調査対象:18歳から69歳の男女のうち、QRコード決済利用者、非接触決済利用者、QRコード決済・非接触決済の併用利用者、スマホ決済未利用者
・ 設問数 :15問

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