【業界トピックス】スーパーラグビーでのボランティア本人認証・動態測位の実証実験、受付時間8割削減

スーパーラグビーでのボランティア本人認証・動態測位の実証実験、受付時間8割削減

 ソフトバンク・テクノロジー、サイバートラスト、日本電気(NEC)、ユビキタス、ワコムは、2016年2月27日から7月2日にかけて、秩父宮ラグビー場にて開催された「スーパーラグビー 日本チームサンウルブズ戦」5試合において参加した、のべ700名のボランティアスタッフの本人確認における多要素の電子認証と、端末認証したスマートフォンを利用した動態情報モニタリングによるボランティアの最適配置の実証実験を行った。
 
 本実証実験では、顔認証と筆跡認証の両方を使った多要素の電子認証による本人確認によって、いわゆるなりすましの防止に一定の効果があることが確認された。また、役割指示書の発行を同時に行うことができ、人手による受付・役割指示書の手渡しに比べ、受付時間をおよそ8割削減することができた。また、スマートフォンを活用した動態情報モニタリングにより、混雑状況や休憩交代に応じた人員の最適配置指示を電子メールで行い、混雑の緩和の実現と、従来ボランティア人数に応じて組織化やリーダーの配置が必要であった業務を、フラットな組織で運営することができた。さらに、これらのシステム化によるスムーズな運営により、参加ボランティアの96%が満足というアンケート回答を得た。
 
 今後、各社は複数認証システムの組み合わせや、動態情報システムのノウハウや分析結果を活用し、目視によらない本人確認や、利用者への安全な誘導経路の案内などの機能を向上させ、安心・安全でホスピタリティの高いスポーツイベントの運営支援システムとして拡充していくとしている。

http://denpanews.jp/

この記事をSNSシェア

REPORT
関連レポート