ドコモ、初決算は増収増益でスタート、2017年3月期第1四半期連結決算
NTTドコモは7月29日、2017年3月期第1四半期の決算を発表した。売上高は前年同期比3%増の1兆1086億7000万円、営業利益は同27.1%増の2992億9100万円、当期純利益は同22.6%増の2068億5400万円となり、吉澤社長の社長就任後初の決算発表は増収増益という順調なスタートを切った。
「通信事業」「スマートライフ領域」のセグメント別営業利益は、通信事業が前年同期比27.3%増の2704億円、スマートライフ領域が同25.7%増の289億円であった。
通信事業では、「ドコモ光」の契約数が前年同期比5倍の207万件と飛躍的に拡大したほか、新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」の契約数が同1.5倍の3159万件となり、順調に推移した。
スマートライフ領域では、dマガジンを始めとしたコンテンツサービスの契約数が増加しているほか、+dパートナーの拡大や自動運転等のAIを活用した+dの新しい取り組みが開始されるなど、年間利益目標の達成に向けて進捗している。
また、現在提供中の「PREMIUM 4G」(LTE-Advanced)について、2016年度内に下り最大500Mbps超のサービスを提供する予定だとしている。
現在話題の『ポケモンGO』について、吉澤社長は歩きスマホが問題となっている点に触れ、歩きスマホは危険であるという注意喚起をしていくとしている。それに伴い、フィルタリングサービス等を改めて強化・整理する必要があるとの認識を示した。また、同氏は「スマホでのARは歩きスマホにつながるため、グラス型ARデバイスの商品化を進めていきたい」と述べ、独自の研究開発の予定を明かした。
ソフトバンクのサブブランドである「Y!mobile」が好調に推移している点について、対抗策を問われた吉澤社長は、「ドコモからY!mobileに乗り換えるお客様もいる。料金にセンシティブなユーザー、とくにフィーチャーフォンのユーザーにはそういう動きがある」とした上で、ドコモとしてはそれにすぐに追随したりサブブランドを立ち上げるといった対策は考えておらず、同社サービスの充実を図ることで顧客維持をしていきたいと回答。フィーチャーフォンのユーザーに向けて、今秋にAndroidフィーチャーフォンのLTEモデルを投入するとも明言した。
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