ドコモとチャイナモバイルが世界初のIoT向けマルチベンダ間eSIM連携システムを開発
中国の通信事業者China Mobile Communications Corporationと株式会社NTTドコモは、異なるベンダ間におけるeSIM連携システムの開発を完了したと発表。
同システムは、GSMA(約800社近くの携帯電話事業者のほか、約300社の端末メーカーやソフトウェア企業などを取りまとめる世界的なモバイル通信業界団体)により策定された仕様「Remote Provisioning Architecture for Embedded UICC3.1(GSMAv3.1)」に基づくものであり、商用環境における世界初のマルチベンダ間eSIM連携システムとなる。
これまで異なる通信事業者間でeSIMを書き換える場合には、通信事業者同士が同じベンダのeSIMシステムを採用していることが条件だったが、GSMA仕様に準拠した本連携システムの開発により、異なるベンダを採用している通信事業者間でもeSIMを書き換えることができる機能を実現。
チャイナモバイルとドコモは事業協力契約のもと、IoT分野におけるサービスの共同検討や新技術の共同検証などの事業協力活動を進めており、その取り組みの一つとして両社間におけるeSIM連携を検討してきた。
今後両社は、自動車や建設機械、農業機械など日本から中国へ製品輸出をされている法人の利用企業を対象に、機器に組み込まれたSIMを抜き差しすることなく、日本及び中国のネットワークをスムーズに切り替えることができるサービスの検討を進めていくとのこと。
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