ドコモとローデ・シュワルツ、5Gの次の世代を見据えて超広帯域チャネルサウンダを開発
NTTドコモとRohde & Schwarz GmbH & Co. KG(ローデ・シュワルツ)は、世界初の100GHz超の移動体通信向け超広帯域チャネルサウンダを開発した。5Gの次の世代に向けて、さらなる高速大容量通信の実現が期待される150GHz帯までの周波数で電波伝搬実験を行い、電波伝搬特性や遮蔽物による影響の測定・解析ができることを確認したという。
100GHzから300GHz帯の周波数帯は5Gで用いる周波数帯域よりも広い帯域幅を確保できるため、さらなる高速大容量通信の実現が期待されているが、人体や車両、樹木など構造物の影響によって電波伝搬に大きな影響があるため、電波伝搬特性を明らかにする必要がある。だが、これら周波数帯における簡易な測定手法や、小型で超広帯域の測定が可能な装置がなかった。
ドコモは、世界初開発となる超広帯域チャネルサウンダによって、100GHz超のミリ波帯移動通信システムの評価に必要な電波伝搬特性を測定することができるようになったという。
両社は、これらの伝搬実験を通じて、移動通信システムにおける新たな周波数帯の開拓を進めることで、テラビット級移動通信システムの実現など、世界的な次世代の移動通信システムの構築を進めていくとしている。