ドコモと東急バス、実証実験用アプリ「バス快適乗車案内」を提供
NTTドコモと東急バスは、バス車内の混雑緩和に向けた人々の行動変容を促す実証実験の第2弾として、東急バスを利用するユーザー向け実証実験用アプリ「バス快適乗車案内」を9月16日から12月23日まで提供する。同実証実験では東京都と神奈川県の東急バスの一部路線に乗車する同アプリ利用者へ混雑回避を促すことでバス車内の混雑平準化をめざしすというもの。
「新たな生活様式」の実践として、人々の密集や混雑の回避が求められるなか、特定のバス車両に乗客が集中することで、各バス車内の混雑度にバラつきが生じるといった課題がある。同アプリでは、バス停で乗車を見送れば混雑度の低い「おすすめバス」が数分で到着すると見込まれる場合、それをプッシュ通知でアプリ利用者のスマートフォンに知らせる。プッシュ通知に従って混雑しているバスの乗車を見送ったユーザーには、dポイント(期間・用途限定)が進呈される。「おすすめバス」への乗車を案内する際には、NTTドコモが実用化に向けて検討を進めている行動経済学の「ナッジ」を活用したメッセージ配信により、人々の潜在ニーズに働き掛けることで、同アプリ利用者が混雑を避け、少しでも快適にバス移動ができるよう後押しする。
同実証実験では、「ナッジ」を活用したメッセージを配信することで、混雑したバスの乗車を見送るなど、ユーザーの行動を変えるきっかけとしての効果を検証することを目的としている。実証実験の第1弾では、バス停のデジタルサイネージへメッセージを配信していたが、同アプリの提供でユーザー一人一人の状況やバスの混雑度に合わせてメッセージを配信可能であるため、より高い混雑緩和効果が期待されるとのこと。
また、車内混雑が予想される時間帯に、周辺施設へ来店を促すメッセージ配信も今後、計画している。
加えて、同アプリでは「おすすめバス」の案内だけでなく、東急バスが保有するリアルタイム運行情報を活用し、バス停への接近情報やバス車内の混雑情報をリアルタイムに把握できる。現在の混雑情報に基づいて、同アプリ利用者が混雑を回避して、より安心・快適な移動手段を選択することも可能となる。
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