NTTドコモは、5G通信サービスについて、5G用の周波数だけを活用する「瞬速5G」と名付け、2023年3月末まで人口カバー率約70%を目指すと発表した。
新周波数でエリア展開する「瞬速5G」
ドコモでは、5Gのエリア展開を3.7GHz帯、4.5GHz帯、28GHz帯の3つの周波数帯を用いる。これらは、5G用に新たに割り当てられた周波数であり、5Gの高速大容量の性能をフルに発揮できる5G通信サービス「瞬速5G」で、全国にエリア展開する。 また、5G専用周波数で2022年3月末までに2万局(人口カバー率約55%)、全国1000市区町村へ導入し、2023年3月末までに3万2000局(同約70%)を目指し、全国に5G本来のサービスを提供する。
4日には、5Gエリアマップを公開。現在の5Gエリアや今後のエリア展開を地図上で確認できる。
スマートスタジアム化や超高速通信スポット
スマートスタジアム
ドコモでは、スタジアムなどにおいて5Gサービスをスポット展開している。
全国のスタジアムを、5Gの高速大容量を活用したスマートスタジアム化を推進し、マルチアングル視聴など新たな映像体験を提供する。
これまでに、鹿島スタジアムやナゴヤドームでマルチアングル視聴体験を提供してきており、今後はプロ野球全12球場、Jリーグでは3万人以上収容できる13会場で、順次5Gエリア化を進めている。
ミリ波サービス
ドコモでは、9月よりミリ波を利用した5Gサービスを提供している。
ミリ波による5Gサービスでは、規格値で受信時最大4.1Gbps、送信時最大480Mbpsをサポート。ドコモのスマートフォンでは富士通コネクティッドテクノロジーズ製の「arrows 5G」が対応しており、順次対応機種を拡大していく。
今後は12月末までに、全都道府県でミリ波による5Gスポットを展開する。
Sub6のキャリアアグリゲーション
ドコモでは、12月以降、Sub6(6GHz帯以下の周波数帯)によるキャリアアグリゲーション「Sub6-CA」を提供し、受信時最大4.2Gbpsをサポートする。
また、「Sub6-CA」サービスのエリア展開においては、O-RAN仕様に準拠したマルチベンダーRANを活用しており、ベンダーにとらわれない柔軟なネットワーク構築ができる。
なお、「Sub6-CA」は、使用できる周波数の条件がエリアによって異なる(衛星干渉など)ため、スポット展開となる予定とのこと。
記事関連リンク:ドコモ5G https://www.nttdocomo.co.jp/special_contents/5g/
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