ヤフー親会社のZホールディングスとLINEが、経営統合を正式発表
ヤフー親会社のZホールディングス株式会社と通信アプリ大手のLINE株式会社は、対等な形での経営統合について、「資本提携に関する基本合意書」を締結すると発表した。両社では2019年12月をめどに、最終契約を締結すべく協議や検討を進める。
経営統合に向け、Zホールディングス親会社のソフトバンク、LINEの親会社であるNAVERからLINEの普通株式、新株予約権、新株予約権付社債の公開買付けを行い、LINEの株式を非公開にする方針が明らかにされている。
統合のねらいについて両社は、「インターネット市場では海外企業が圧倒的に優勢だが、国内で大きな顧客基盤を持つ両社が統合することで、それぞれの事業領域の強化や新規事業への成長投資を行い、日本やアジアから世界をリードする企業になることを目指す」としている。
Zホールディングスの今年3月期の売り上げは9547億円、LINEの去年12月期の売り上げは2071億円で、単純に合算すると、1兆1618億円となり、ライバルである楽天の去年12月期の売り上げの1兆1014億円を上回り国内の主要なインターネット関連企業でトップになる。
経営統合についてLINEの親会社にあたる韓国のIT企業ネイバーは、「経営統合は金融とITを融合したフィンテック分野の成長を加速化させ、新たな事業領域への進出の可能性を高めると判断した」とするコメントを発表した。両社は、AI基盤の開発に注力しているとのことで、今後さらなる強化を進める。