携帯電話端末の下取りサービス利用意向調査、日本は60.5%、米国は70.5%—MMD研究所
MMD研究所は、情報流通支援サービスの株式会社オークネットが運営するオークネット総合研究所と共同で、2020年3月19日~3月20日に「2020年日本とアメリカにおけるスマートフォン中古端末市場調査」を実施した。対象者は日本在住の15歳~69歳の男女1,013人とアメリカ在住15歳~69歳の男女1,119人。
■ 携帯電話端末の下取りサービス利用意向、日本は60.5%、米国は70.5%
スマートフォン・携帯電話を所有している日本在住の15歳~69歳の男女(n=980)とアメリカ在住15歳~69歳の男女(n=1,092)に対して、次回携帯電話購入の際に、「下取りサービス(下取りプログラム)」を利用したいと思うかを聞いたところ、日本では「とても下取りサービスを利用したい(27.8%)」「やや下取りサービスを利用したい(32.8%)」を合算した利用意向は60.5%であった。
同様の設問をスマートフォン・携帯電話を所有しているアメリカ在住の15歳~69歳の男女(n=1,092)に対して聞いたところ、「とても下取りサービスを利用したい(33.6%)」「やや下取りサービスを利用したい(36.9%)」を合算した割合は70.5%となった。
■ 携帯電話端末の下取りサービスに期待することの上位、
日米ともに「端末データが消去されること」「処分方法が明確であること」「手続きが簡単であること」
スマートフォン・携帯電話を所有している日本在住の15歳~69歳の男女(n=980)とアメリカ在住15歳~69歳の男女(n=1,092)に対して、下取りサービスに期待することを聞いたところ、日本で最も多い回答は「端末データが消去されること」が59.7%、次いで「処分方法が明確であること」が51.6%、「手続きが簡単であること」が50.2%となった。
アメリカで最も多かった回答は「端末データが消去されること」で58.8%、次いで「手続きが簡単であること」が47.4%、「処分方法が明確であること」が40.9%となった。
さらに、「重視する」「やや重視する」の回答を合わせると「手続きが簡単であること」が81.0%、「端末データが消去されること」が80.3%、「処分方法が明確であること」が76.8%となり、2019年4月の同様の調査と比較すると、「自宅でも手続きができる」が4.8ポイント、「端末データが消去されること」が2.1ポイント増えていることがわかった。
■ 携帯電話補償サービス加入状況、日本は50.0%、アメリカは32.8%
スマートフォン・携帯電話を所有している日本在住の15歳~69歳の男女(n=980)とアメリカ在住15歳~69歳の男女(n=1,092)に、携帯電話補償サービス加入について聞いたところ、日本では「通信会社が提供している補償サービスに加入している」が35.1%と最も多く、次いで「補償サービスには加入していない」が32.9%となった。
アメリカでは「補償サービスには加入していない」が44.4%と最も多く、次いで「補償サービスには加入しているかどうかわからない」が22.8%と日米で補償サービスに対する意識が異なることがわかった。
続いて、以前利用していた携帯電話・スマートフォン端末を売却したと回答した日本の男女(n=269)とアメリカ在住の男女(n=276)に端末の処分理由について「処分した際に得られる金額が高いから」「処分が簡単だから」「きちんとデータが消去されて安心だと思ったから」の3つの理由があてはまるかを5段階にわけて聞いたところ、あてはまる、ややあてはまるを合わせると、日本では「処分した際に得られる金額が高いから」が58.7%、アメリカは41.3%となり、「処分が簡単だから」は日本では75.5%、アメリカでは71.7%、「きちんとデータが消去されて安心だと思ったから」は日本では63.6%、アメリカでは77.2%となった。
■ 携帯電話の故障や不具合発生の経験、日本は52.4%、アメリカは51.3%
うち日米ともに故障内容の上位は「バッテリーが持たなくなった」「動作が遅くなった」
日本在住の15歳~69歳の男女(n=980)とアメリカ在住15歳~69歳の男女(n=1,092)に、携帯電話で故障や不具合が発生した経験について聞いたところ、日本の52.4%、アメリカの51.3%が「故障や不具合が起きたことがある」と回答した。
故障や不具合を経験したことがあると回答した人に故障内容を聞いたところ、日本(n=514)では「著しくバッテリーが持たなくなった」が38.9%と最も多く、次いで「動作が遅くなった」が31.5%、「フリーズした」が30.5%となった。
アメリカ(n=560)では、「著しくバッテリーが持たなくなった」が37.9%と最も多く、次いで「動作が遅くなった」が32.0%、「画面が割れた」が23.2%となった。
■ 日本の44.7%、アメリカの32.9%が「修理にださなかった」と回答
その理由の上位は「修理に出さなくても使えそう」「費用が高そう」「面倒だったから」
故障や不具合を経験したことがあると回答した人(日本n=514、アメリカn=560)に修理について聞いたところ、日米ともに「どこにも相談もせず、修理にも出さなかった」という回答が最多となった。修理に出したという回答で最も多かったのは「通信会社の店舗に行って修理に出した」が日本は21.2%、アメリカは21.3%となり、次いで「端末メーカーの店舗(Apple Storeなど)に行って修理に出した」が日本では11.3%、アメリカでは12.9%となった。
続けて、修理に出さなかったと回答した人を対象にその理由を聞いたところ、日本(n=275)では、「修理しなくても使えそうだったから」が38.2%と最も多く、次いで「修理に出すのが面倒だったから」が32.7%、「修理費用が高額になりそうだったから」が30.2%となった。一方アメリカ(n=233)では「修理しなくても使えそうだったから」が49.8%と最も多く、次いで「修理費用が高額になりそうだったから」が39.9%、「修理に出すのが面倒だったから」が29.2%となった。
■ 調査概要
2020年日本とアメリカにおけるスマートフォン中古端末市場調査
・ 調査期間:2020年3月19日~3月20日
・ 調査方法:インターネット調査
・ 設問数 :25問(今回調査した全2回分の設問)
<日本>
・ 有効回答:1,013人
・ 日本調査対象:15歳から69歳の男女
<アメリカ>
・ 有効回答:1,119人
・ アメリカ調査対象:15歳から69歳の男女
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