【業界トピックス】楽天が「第4の携帯キャリア」に、総務省が認定、来年10月開始

楽天が「第4の携帯キャリア」に、総務省が認定、来年10月開始

 楽天は4月9日、総務大臣より1.7GHz帯周波数の割り当てについて認定を受けたことを発表した。「第4の携帯キャリア」として、2019年10月のサービス開始を目指す。携帯電話事業への新規参入は、2005年のイー・モバイル(現ソフトバンク)以来、実に13年ぶり。
 
 楽天の三木谷浩史社長は交付式後、記者団に対して「しっかりとしたサービスをできるだけ便利でリーズナブルに提供できるように頑張っていきたい」と語った。同社が総務省に提出した資料によると、MVNOとして現在手掛ける「楽天モバイル」並みの低料金でシェアを伸ばす計画だ。
 料金体系については、「価格も含めた総合的なサービスを今後1年半の間で作っていきたい」と述べるにとどめた。
 
 MNOは、長らくNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクによる3社の寡占状態が続いてきた。楽天の新規参入によって、業界に新風が吹き込まれ、流動性の低下した携帯市場の競争も活発になりそうだ。消費者からは、早くも新しいサービスの創出や料金値下げへの期待の声が上がっている。
 
 楽天は、果たしてどのような戦略で業界に風穴をあけるのか。携帯電話市場は、新たな競争の時代に突入する。
 

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