渋谷区と日本マイクロソフトが共同開発、「LINE」アプリを使ったAI会話アカウント「渋谷みらい」を公開
渋谷区は、日本マイクロソフト株式会社と共同でデジタルコミュニケーションアプリ「LINE」を使ったAI会話アカウント「渋谷みらい」を開発し、公開したことを発表した。
渋谷区は昨年、「ちがいを ちからに 変える街。渋谷区」を未来像とする、今後20年の区政の方向性をまとめた「渋谷区基本構想」を昨年策定し、その一環として、行政をもっと身近に感じてもらうことや、区民や渋谷区に関わるたくさんの人の声を聴き区政に活かしていくことを目的に、日本マイクロソフトとの共同開発に至った。今後はLINE上のコミュニケーションに限らず、渋谷区主催のイベント、渋谷区の小学校で行なっているワークショップなど、リアルな場にも活動の幅を広げていき、より一層身近なAIとして成長していくことを目指す。
また、11月4日(土)に渋谷区役所で自治体として日本初となる、AIキャラクターへの特別住民票の交付と、交付を記念しお披露目する「特別住民登録記念セレモニー」を行う。自然な会話ができるAIの実績を持つマイクロソフトと共同で今後も開発を続け、渋谷区の多様性や先進性を象徴するキャラクターとして活躍させるとのこと。
■概要
アカウント名: 渋谷みらい
友達になる方法:
(1)LINEアプリのQRコードリーダーにて右記QRコードを読み込み
(2)LINEアプリの「友だち追加」から「渋谷みらい」と検索
(3)ブラウザからURLにアクセス
特技:
・日常的な会話。特に渋谷区に関する話題に精通
・しりとりなどのゲーム
・写真撮影・加工(友だちから送られた顔写真をモヤイ像風にアレンジする等)
・絵を描くこと
キャラクター:7歳、小学1年生の少々おませな男の子。趣味は写真撮影と人間観察。そして、人とのおしゃべりが大好き。
渋谷に関すること、最近ハマっていることなど、利用者との会話を通じて学んでゆくため、その成長ぶりにも注目。
顔の表情:顔の表情は、渋谷区主催のイベントで撮影した、渋谷区民のみなさんの顔を合成することによって作られている。
今後も随時撮影、合成を行い、渋谷区の「今」を象徴する存在として、成長、変化していく。
■マイクロソフトのAI技術について
「渋谷みらい」は、マイクロソフトの研究開発組織 Microsoft Researchで開発された最新技術を活用することで、リアルタイムでの会話への返答と画像の生成を実現。また、感情的なつながりを重視するマイクロソフトのAI「りんな」の技術を応用し、各機能に渋谷区に関連するデータを取り入れることによって、キャラクターを表現している。「渋谷みらい」とのやりとりでは、渋谷区に関連するしりとりや、ユーザーから送信された顔写真をモヤイ像風の画像にするなどのゲームを楽しむ事ができる。画像生成では、Microsoft ResearchのDeep Image Analogyが活用されている。
マイクロソフトでは、専門的な知識を必要とせず、誰でもAIの恩恵を得られる「みんなのAI」を目指して取り組んでいくとしている。
■ 特別住民票 交付について
特別住民票には、顔写真入りで、プロフィールや生年月日などが記載されている。なお、この特別住民票の写しは渋谷区ホームページにて閲覧、ダウンロードが可能。