米国「5Gクリーンネットワーク」企業に、ソフトバンクと楽天が追加
米国務長官のポンペオ氏は、信頼できない複数のベンダーから米国民のデータを守るとして、4月に発表した「Clean Network」を拡大し、新たに5つの「Clean」を冠する取り組みを発表した。
①「Clean Carrier」
中国の信頼できない通信会社に米国と海外をむすぶ国際通信サービスを提供させない取り組み
②「Clean Store」
信頼されない中国製アプリを米国のアプリストアから削除する取り組み
③「Clean Apps」
Huaweiを含む信頼できないベンダーのデバイスに、米国の人気アプリをデバイスにプリインストールまたはダウンロードすることを防ぐ取り組み
④「Clean Cloud」
米国民の機密性の高い個人情報や、新型コロナウイルスのワクチン開発関連情報などの米国ビジネスにおける貴重な知的財産を、アリババ、バイドゥ、China Mobile(中国移動)、China Telecom(中国電信)、テンセントのクラウドサービスからアクセスされるのを防ぐ
⑤「Clean Cable」
世界中のインターネットで、海底ケーブルを通じてやりとりされるデータが中国共産党による不正なアクセスを防ぐ取り組み
また、米国政府の「5G Clean Network(クリーンネットワーク)」の対象企業に、当初、ソフトバンクと楽天の名前は含まれていなかったが、今回の発表で追加された。
5Gクリーンネットワークとは、米国が対中政策の一環として発表したもので、米国の安全保障を守ることを目的としている。信頼できないベンダー、通信事業者から5Gネットワークを保護することを約束した30以上の国と地域が参加している。信頼できる通信会社として、日本からは当初、NTTがコメントを寄せたほか、KDDIの名前も含まれていた。当初は名前のなかったソフトバンクと楽天が追加され、両社以外では、Tモバイルの名前も一覧に加わっている。
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