通信3社、災害時に訪日外国人へ情報提供を行う「災害時訪日外国人支援SMS」開始
株式会社NTTドコモ、KDDI株式会社、ソフトバンク株式会社の3社(以下「通信3社」)は、2020年7月1日に、災害時に訪日外国人向けに、動画ニュースや災害時無料Wi-Fiの情報を4言語で配信するSMSを開始した。災害対策基本法に定める指定公共機関である通信3社が連携することで、災害時に必要な情報をよりタイムリーに訪日外国人へ提供することが可能となる。
地震や台風が頻繁に発生する日本において、訪日外国人は慣れない土地や言語の壁もあり、災害による大規模停電や交通網への影響が発生すると、避難所や食料調達などの情報を入手することが困難な状況になる。通信3社は、2018年9月に発生した北海道胆振東部地震を契機に、連携に向けて協議を進めてきたが、今回通信3社でSMSを配信する体制が整った。
災害時訪日外国人支援SMSは、通信3社が被災エリアにいる海外からのローミングインユーザに向けて、共通の文面でSMSを配信するもの。配信内容は、日本政府観光局が運営する多言語で24時間365日対応可能なコールセンターの電話番号、災害時無料Wi-Fi、災害情報などを総合的に扱うNHKの外国人向けニュースサイト(多言語のサポートあり)のURLの情報。訪日外国人の加入元携帯電話事業者ごとに配信対象者の国を判別し、それに応じて英語、韓国語、中国語簡体字、中国語繁体字の4言語で配信する。SMSの配信を通して、訪日外国人が災害の状況を素早く把握し、必要な対処ができるように支援する。
◆「災害時訪日外国人支援SMS」の概要
1. 情報提供の内容・対応言語
訪日外国人の加入元携帯電話事業者ごとに配信対象者の国を判別し、それに応じて英語、韓国語、中国語簡体字、中国語繁体字の4言語で配信。
<配信内容>
①日本政府観光局(JNTO)提供の多言語対応コールセンターの電話番号
②外国人向けニュースサイトNHK WORLD-JAPANのURL
③災害時無料Wi-FiのSSID「00000JAPAN」
2. 配信対象者
被災地域における、ドコモ、KDDI、ソフトバンクのネットワーク網に在圏する全ての訪日ローミングユーザー
3. 配信基準・契機
災害規模、交通影響等の被害発生状況などを踏まえて通信3社で総合的に判断し、配信の実施を決定する。昼夜や休日等を問わず、配信を行う。
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