「SIMロック解除」の認知率は75%も、SIMフリースマホは総販売台数の2%に留まる
ジーエフケー マーケティングサービス ジャパンは「スマートフォンの販売動向およびスマートフォンの使用実態調査」を実施し、SIMロック解除やSIMフリー端末の認知率等について発表した。
2015年第3四半期のスマートフォン販売台数前年比2%減となり、2015年通期での販売台数は前年並みになる見込み。
7月に実施した調査によると、スマートフォン販売のうちスマホからスマホへの買い替えが58%を占め、2015年1月に調査した数値よりも4ポイント増加。フィーチャーフォンからの移行よりも、スマホの買い替えの方が市場に及ぼす影響が大きくなってきており、その買い替えサイクルが長期化しているため、販売台数が伸び悩みをみせていると分析している。
スマートフォンの買い替え年数は前回調査では2.02年であったところ、今回の調査では2.08年へと伸びており、年々長期化の一途を辿っているのが実態だ。スマートフォン販売は2012年以降、年間2,600万台前後で推移してきており、仮にスマートフォンの買い替えが0.1年伸びると30万台強の販売が翌年にずれると試算しており、政府や大手キャリアが検討しているスマホ販売冠する施策についても一層注目されるとしている。
SIMロック解除の認知率については、「名前だけは聞いたことがある」まで含めると76%と多くの人が認知している結果となった。ただし「よく知っている/人に説明できる」は11%、「大体知っている」は29%にとどまっており、ぼんやりとした認識の人が多数のようだ。また「よく知っている/人に説明できる」「大体知っている」と回答した人のうち、5人に1人が既にSIMロック解除を行っており、将来的にSIMロック解除をしたいとの回答は3割に上っているため、知識のあるユーザーは積極的に利用する意向を見せている。
なおSIMフリースマートフォンの認知率は「名前だけは聞いたことがある」まで含めると76%と、SIMロック解除の認知度と並んでいる。
一方SIMフリースマートフォンの急激な拡大は収束してきており、2015年第3四半期 販売台数は前期から横ばいに。家電量販店及びインターネット専業チャネルにおける2015年9月のスマートフォン販売におけるSIMフリーモデルの数量構成比は7%。同社はここから推計して、国内の全スマートフォン販売台数におけるSIMフリーモデルの構成比は2015年通年では2%程度と見込んでいる。認知度の広がりから考えると、あまり売れていないと捉えられるだろう。
SIMロック解除の影響は、端末の割賦購入や2年契約等の縛りがあるため、ガイドラインの開始から2年後に当たる2017年後半から本格化すると予想している。
調査はインターネット調査で実施され、期間は2015年7月27日から8月4日にかけて。対象は18~69歳の男女で、3ヶ月以内のスマートフォン購入者400名、1年以内のスマートフォン購入意向者400名となっている。
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