ドコモはPREMIUM 4Gのエリア拡大へ、11月には受信最大300Mbpsまで高速化も
9月15日、NTTドコモはLTE-Advancedを活用した通信サービス「PREMIUM 4G」の対象エリアを拡大し、また11月には受信最大300Mbpsへと高速化することを発表した。
既に新しいiPhoneの発売に合わせて9月25日より受信最大262.5Mbpsへと高速化がされることは発表されていたが、こちらは東名阪でしか使えない1.7GHz帯を利用するため提供は1都2府15県に限定される。
(東京都、大阪府、京都府、神奈川県、千葉県、埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県、山梨県、愛知県、岐阜県、三重県、兵庫県、滋賀県、奈良県、和歌山県、静岡県)
一方で「PREMIUM 4G」対応の基地局を昨年度末の900局から今年度内までに18,000局まで増やすことで、今年9月末に全都道府県へと展開、更に年度内には900都市以上への提供を予定していると発表された。
また11月には3つの帯域(Band1、19、21)を組み合わせたキャリアアグリゲーションによりLTEカテゴリ6の最大値である300Mbpsまで速度を引き上げる計画であるという。対応端末は順次発表されるとしている。
なおiPhone 6s/PlusはLTEカテゴリ6には対応しているものの、ドコモが300Mbpsまで高速化するにあたって使用するBand21に対応していないため、今回の300Mbpsへの高速化には対応しないことになる。
「PREMIUM 4G」は国内最高速度に着目されがちであるが、トラフィックが集中する都市部などで高速化を展開することにより、通信の混雑を緩和することに狙いがある。
実際にドコモのスピードアプリテストの集計によると、通常のLTEと「PREMIUM 4G」では山手線の主要駅前での平均速度は4倍近いさがあるとしており、また「PREMIUM 4G」の導入前後では平均実行速度が全国平均で10%向上しているという。
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