IIJ、ビーサイズの子ども用AIみまもりロボット「GPS BoT」にSoftSIMを提供、一般消費者向けでは日本初
株式会社インターネットイニシアティブは、フルMVNOサービスで提供している「SoftSIM」が、ビーサイズ株式会社の子ども用AIみまもりロボット「GPS BoT」(3月2日より販売)に採用されたことを発表した。SoftSIMは通信モジュールの特定領域に通信用プロファイルを書き込むことにより物理的なSIMと同じようにモバイルネットワークへの接続を可能とするもので、一般消費者向けの製品として販売されるのは日本では初めて。
ビーサイズは、全地球測位システム(GPS)に対応し、携帯電話回線に自動接続する通信機能をもった約5センチ四方の小型デバイス(GPS BoT)を使って、子どもの位置情報を把握できる見守りサービスを提供している。例えば、子どものランドセルにデバイスを入れておくと、親はそこから発信される位置情報をスマートフォンの専用アプリを使って確認し、子どもの居場所や行動履歴を把握することができる。そのほか、日常の行動を人工知能(AI)が自動学習することで、普段の行動範囲を離れた場合に、スマートフォンに通知する機能を提供する。
ビーサイズでは、商品ラインアップのさらなる改良を進めており、新たにセルラー版LPWA(Low Power Wide Area)であるCat.M1回線に対応した製品を開発するにあたり、デバイスの小型化とバッテリーをより長持ちさせる省エネ設計を目指し、通信機能部分にIIJのSoftSIMを内蔵したQuectel Wireless Solutions社のCat.M1対応通信モジュールを採用した。物理的なSIMを利用しないSoftSIMを採用したことにより、デバイス内部にスペースが生まれてバッテリーの大容量化が実現でき、あわせてデバイスの小型化を可能にした。これによりバッテリーの持ち時間が従来の約1週間から最長約1ヵ月と向上し、利用者の利便性が大幅に向上。さらに、IIJの回線管理システムと連携させることで、エンドユーザのお客様がGPS BoTを利用開始するタイミングで回線を開通することができ、在庫期間の回線コストを抑制できる。
https://denpanews.jp/