【業界トピックス】IIJ、新サービスで教育現場のネットを高速化へ

IIJ、新サービスで教育現場のネットを高速化へ

IIJは2025年2月17日、次世代GIGAスクール構想「Next GIGA」に対応した新サービス「インターネット接続 1G/10Gスタンダード」の提供を発表した。3月1日より、公立の小中高等学校を所管する教育委員会向けに提供を開始する。

学校のネット環境の遅れとNext GIGA構想
2019年に始まったGIGAスクール構想により、児童・生徒への1人1台端末の配布は進んだものの、文部科学省が定める推奨通信帯域を満たしている学校は2023年度時点で約2割にとどまっており、クラウド学習コンテンツの活用に支障をきたしているケースが報告されている。

2025年度から始まる次世代構想「Next GIGA」では、デジタル教科書の普及やCBT(Computer Based Testing)の本格展開に向けて、通信ネットワークの改善が重要課題とされている。

「インターネット接続 1G/10Gスタンダード」の概要と特長
IIJの新サービスは、各学校に1Gbpsまたは10Gbpsの専用回線を敷設し、帯域確保型のインターネット接続を実現するもので、月額98,000円からという教育機関向けの特別価格で提供される。各学校個別に帯域を確保するパターンと、教育委員会所管の学校全体で帯域を共有するパターンの2種類から選択可能だ。

これにより、学校でよくある「インターネットが遅い」「動画がカクカクする」といった問題を解決し、オンライン学習やICT教育をスムーズに行えるようになる。

「専用回線」「帯域共有」「SLA(サービス品質保証)」
サービスの特徴としては、他の利用者の影響を受けない専用回線の提供、セッション数の上限撤廃、学校間での通信帯域の共有機能などが挙げられる。また、可用性や遅延時間などについてSLAを設定し、24時間365日のサポート体制を整えている。

教育現場のICT環境改善に貢献
IIJは東京都(248か所)、横浜市(517か所)など多数の教育委員会向けネットワーク構築の実績を持ち、今回のサービスでは株式会社TOKAIコミュニケーションズの光ファイバーネットワークを活用する。

現在の提供エリアは北関東から西日本までで、今後順次拡大される予定。IIJは本サービスを通じて、教育現場のICT環境改善とNext GIGAの推進に貢献していく方針だ。

リリース:https://www.iij.ad.jp/news/pressrelease/2025/0217.html

https://denpanews.jp/

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