【業界トピックス】IIJ 、フルMVNOサービスで通信モジュール内にSIM機能を実装する「SoftSIM」提供開始

IIJ 、フルMVNOサービスで通信モジュール内にSIM機能を実装する「SoftSIM」提供開始

 インターネットイニシアティブ(IIJ)は、法人向けに提供しているフルMVNOサービスにおいて、IoTの実用化を推進する新たなビジネスモデルとして、通信モジュールにSIM機能を実装した「SoftSIM」の提供を開始した。
 
 SoftSIMは、通信用プロファイルを通信モジュール内のセキュアな領域にある仮想マシンに直接書き込み、提供するもの。物理的なSIMカードが不要になるため、コスト削減や耐久性向上など、IoTに適した様々なメリットを実現可能になるという。また、IIJでは、通信回線の開通/廃止等をコントロールするAPI機能を提供しており、ユーザーは自社システムと連携させることが可能になり、効率的な回線管理ができるようになるとのこと。
 
 トラックやトレーラなど商用車向けに安全システム及び制御システムを提供するWABCOジャパンでは、すでに車両走行状況の遠隔監視サービスにSoftSIMが採用されている。 
 同社は、車の走行状況を遠隔監視するサービス――ブレーキの踏み方や荷物の積載情報などの情報を収集し、運行状況を見える化することで、輸送効率の最適化および輸送安全性の向上を実現するサービスを、日本で新たに開始する。
 同サービスのネットワークにIIJのフルMVNOサービスが採用され、IIJでは、モジュールメーカのQuectel Wireless Solutions社、IoT向け通信関連プラットフォーム事業者のLinks Field Networks社と連携し、SIMの通信用プロファイル情報を書き込んだ「SIM機能内蔵通信モジュール」を提供する。WABCOジャパンでは、同通信モジュールを搭載したセンサをトレーラに取り付け、様々なデータの収集を図る。
 

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