IoTを活用して富士山の登山者数を把握、KDDIが実証実験開始
KDDI と静岡県御殿場市は、富士山における登山のサポートなどを目的に、IoTを活用して登下山者数の「見える化」を通して、登下山者・ハイキング客の実態を把握するための実証実験を開始した。2017年9月まで実施される。
実証実験では、御殿場口登下山道ならびに御殿場口のハイキングコースに設置したIoTセンサーを活用して、通過した人数をウェブ上で確認できる取り組みを実施する。
これまでも御殿場市では、人数カウンターを登下山道に設置し登下山者数の把握をするなどの取り組みを行ってきたが、今回のIoTセンサーを導入することで、より高い頻度でのカウントが可能になるほか、遠隔でのデータ確認が可能になり、利便性の向上と確認作業の効率化が図れるという。
実証実験は、KDDI総合研究所の技術協力のもとで実施するほか、省電力かつ広域なエリアカバレッジを特長とするIoT向け通信技術LPWAネットワークの1つである「LoRaWAN」を活用する。「LoRaWAN」の活用にあたり、KDDIの提供する「LoRa PoCキット」を利用して実証実験を行う。
なお、KDDIは、2017年7月より、富士山頂において4G LTEのエリア化を行っているほか、ワイヤ・アンド・ワイヤレスは、Free Wi-Fiサービス「富士山 Wi-Fi」を2017年7月より提供を開始しており、富士山での快適な通信環境整備の取り組みを行っている。