KDDI出資のTelexistence、遠隔操作ロボットの量産型プロトタイプ「MODEL H」開発、旅行体験も
KDDIがコーポレート・ベンチャー・ファンド「KDDI Open Innovation Fund」を通じて出資しているTelexistence (TX Inc.) は、テレイグジスタンス (遠隔存在) 技術・VR・通信・クラウドを活用した空間を超える遠隔操作ロボットの量産型プロトタイプ 「MODEL H」を開発した。
「MODEL H」は、使いやすさ、耐久性の向上、起動・使用開始時間の短縮、デザインの洗練、独自クラウドインフラ、移動体通信・インターネット対応を特徴としている。
コックピット側 (操作側)は、可搬型ケースに制御コンピューター、赤外線3D位置測定、VRや触覚機器を内蔵し、大幅にコンパクト化、触覚提示デバイスのモジュール化およびUI/UXの向上。
ロボット側は、インターネットを使用した低遅延な視聴覚/触覚の伝送、量産を想定した機構設計の確立、製品化を想定したロボットの外装デザインの確立、ホイールによる移動機能により遠隔地を動き回る体験を実現、可搬重量の大幅な向上、バッテリー駆動を可能としている。
両社は今後、5G時代の象徴的なテクノロジーであるテレイグジスタンス技術を活用したロボットの遠隔操作体験を一般ユーザーにも体験できるイベント (2018年夏頃) を実施する予定。
同イベントは、小笠原返還50周年記念事業の一環として、東京都小笠原諸島における観光資源のロボット旅行体験「TELEXISTENCE TRAVEL」を、東急不動産、鹿島建設、一般社団法人CiP協議会と共同で検討している。