【業界トピックス】KDDI研究所、中高生のスマホ依存を改善するホームアプリ 「勉強うながしホーム」を開発

KDDI研究所、中高生のスマホ依存を改善するホームアプリ 「勉強うながしホーム」を開発

 株式会社KDDI研究所は、中高生のスマートフォンの長時間利用問題を改善させ、子どもたちの勉強を支援することを目的に、ホームアプリ「勉強うながしホーム」を開発したことを発表した。
 
 青少年のスマホの長時間利用の問題について、内閣府の調査によれば、高校生のスマホの平均利用時間は1日2.58時間、10人に1人は5時間以上の利用といった結果が報告されており、程度を超えた利用は、青少年の学力低下や体調不良、トラブル経験の増加といった事態に陥る可能性があり、その改善が求められている。
 そこで、KDDI研究所では、中高生が自律的に適切なスマホの利用を実現させるために、“うながし”という心理的なアプローチを用いたホームアプリケーションを開発した。
 
 「勉強うながしホーム」は、アメリカの経済学者Thaler と法律学者 Sunsteinが提唱する“Nudge”の設計思想をもとに、スマホ利用を物理的に制限することなく、情緒的・客観的に行動変容をうながすコンテンツを表示することで、利用者自らがスマホを適切に利用できるように支援するアプリ。ウェブ/アプリフィルタリングといった従来の手法とは異なり、心理学的なアプローチで中高生に行動変容をうながす。KDDI研究所は、“Nudge”の設計思想を独自に再設計し、アプリを開発したとのこと。
 
 「勉強うながしホーム」は、一般的なホームアプリと異なり、「通常モード」と「勉強モード」の2つのモードを持ち、それらを活用することで、過度なスマホの長時間利用を抑制するとともに、勉強に役立つアプリなどの適切な利用をうながすことを目的としている。
 それぞれのモードで、利用したいアプリを登録することができるほか、利用時間により変化する背景画像やウィジェット、100以上のポップアップメッセージ、スマホ利用時間表示などのうながしコンテンツを表示する。
 「通常モード」では、適切なスマホ利用への気づきを与え、過度な利用を自ら控えるようにうながし、「勉強モード」では、勉強に役立つアプリのみを登録しておくことで、スマホが手元にあっても勉強に集中することができるという。

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