KDDI研究所などが40GHz帯と60GHz帯を協調させた高速無線ネットワークの構築に成功
東京工業大学、ソニー、日本無線、KDDI研究所は大容量コンテンツ配信のための40GHz帯/60GHz帯協調による次世代高速ワイヤレスアクセスネットワークの共同研究開発を行い、ネットワーク構築試験に成功したと発表した。
今回構築に成功したのは端末側・ネットワーク側が協調し、ギガバイトクラスの大容量コンテンツを高速に配信可能な新しいミリ波帯ワイヤレスアクセスネットワーク。本成果は今後予想されるモバイルトラフィックの増大を見据え、「5G」での利用が検討されているミリ波帯にトラフィックを迂回させることにより通信混雑を回避できることが期待されている。
ミリ波帯の活用にあたっては高速データ転送が可能である一方、電波の減衰が大きく遠方まで届きにくい点、屋外では降雨によって影響を受けてしまう点等の課題となっていた。
これら問題を解決するため、60GHz帯通信において6.1Gbpsの高速な伝送速度を実現した無線モジュールの開発、60GHz帯ワイヤレスGATEシステムの実現、40GHz帯通信における新たな無線通信規格の開発、降雨予測に基づいた経路制御技術による降雨による回線断の回避、といった技術がポイントとして挙げられている。
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