【業界トピックス】NEXCO東日本とNTTドコモ、東京湾アクアラインで「AI渋滞予知」

NEXCO東日本とNTTドコモ、東京湾アクアラインで「AI渋滞予知」

 東日本高速道路(NEXCO東日本)とNTTドコモは、「AI渋滞予知」による渋滞予測実証実験を12月2日から東京湾アクアラインで開始する。
 携帯電話ネットワークの仕組みを利用して作成される人口統計とNEXCO東日本が保有する過去の渋滞実績および規制情報などをかけ合わせ、人工知能(AI)を用いてドコモが開発した「AI渋滞予知」による渋滞予測を行う。日本の高速道路会社がAIを活用した渋滞予測の配信を行うのは今回が初となる。
 
 今回の実証実験では、実験期間におけるその日の正午時点の房総半島一帯における人出に基づき、14時から24時までのアクアライン上り線(川崎方面)における渋滞を予測して、その内容をNEXCO東日本のWEBサイト「ドラぷら」で情報配信を行う。
 「AI渋滞予知」は、人口統計と渋滞の関係性を学習しパターン化した人工知能(渋滞予知モデル)を通じて渋滞を予測する技術。その日の人口統計を考慮するため、天候やイベント開催などによる突発的な渋滞発生についても的確に予測できるという。
 
 実証実験に先立ち、2015年1月から2017年4月までのアクアライン上り線の渋滞実績と、ドコモが保有する当該期間の人口統計を基に、「AI渋滞予知」による予知精度を評価する検討を実施したところ、10km以上の渋滞予測の見逃し率が従来の渋滞予報カレンダーの6%と比較し、「AI渋滞予知」では1%だった。
  
 実証実験では、2017年12月2日から2018年3月31日までの間、「AI渋滞予知」で予測したアクアライン上り線の渋滞予測結果と、渋滞予測時間帯で利用できる「ヨル得」クーポン情報を「ドラぷら」で配信することで、交通の分散を図る。
 また、2018年2月からは渋滞予測結果を「ドラぷら」アプリによりお知らせ配信する機能も付加し、これらの情報に基づいたユーザーの行動変化や渋滞緩和効果などを検証していく。
 

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