NTTコム、アジア最大級の設計容量の「Asia Pacific Gateway」を運用開始
NTTコミュニケーションズは、各国主要通信キャリアと共同で建設を進めてきた、アジア域内を結ぶ新たな大容量光海底ケーブル「Asia Pacific Gateway」(略称:APG)の運用を開始した。
これによりアジア域内の保有ケーブル容量を大きく増加させるのと同時に、アジア各国への接続性を強化する。また、既に運用中の光海底ケーブル「Asia Submarine-cable Express」(略称:ASE)などの活用により冗長性を確保し、より信頼性の高い国際ネットワークを基盤としたICTソリューションを企業に提供していくとしている。
APGは、大容量を効率的に伝送できるデジタルコヒーレント技術を活用した100Gbps光伝送設計であり、アジア域内において最大級の設計容量を持つ光海底ケーブル。またAPGは故障原因となる地震や台風などの多発地域を回避するルートで敷設されている。
■APG概要
名称:Asia Pacific Gateway(アジア パシフィック ゲートウェイ)
総延長:約 10,400km
総設計容量:54.8Tbps 以上
陸揚げ地:日本、韓国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、シンガポール
APGおよびNTT Comグループが保有する日米間光海底ケーブル「PC-1」は、両ケーブルともに関東・関西の2箇所に分散して陸揚げ地点を持っている。また、APGと2012年8月に運用開始したASEは、香港の異なる箇所に陸揚げしており、陸揚げ地点の分散を図っている。
APG、ASEおよびPC-1により、アジア地域の経済活動の中心である香港、シンガポールと米国西海岸間を完全に異なるケーブルルートで提供することで、冗長性を確保したより信頼性の高いグローバルサービス、例えば企業向けのネットワークやインターネット、クラウドやセキュリティサービスなどを提供する。
またAPGをはじめとするNTT Comの光海底ケーブルにより、NTT Comがグローバルに展開するデータセンター間が自社設備により相互に接続される。データセンターを利用するコロケーションやクラウドサービスの利用者は、より柔軟かつ快適に、そして確実に、海外との通信や他DCで稼働するシステムとの通信が可能となる。
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