NTTドコモ、2024年3月期第3四半期決算を発表
NTTドコモは7日、2024年度第3四半期決算を発表した。
営業収益は前年同期比で+1.1%の4兆5673億円、営業利益は前年同期比で-7.6%の8339億円で増収減益となった。

NTT全体としての営業利益は、ドコモの顧客基盤強化や通信品質向上のコスト増で683億円減少し、地域通信事業の減益439億円も影響し大幅に押し下げられた。

コンシューマー通信
モバイル通信サービス収入は、機器収入で84億円増となったが、irumo移行による減収が533億円に達した。第3四半期にはMNPがプラスに転じ、純増数が拡大し解約率も0.63%の低水準を維持。モバイル通信ARPUは前年同期比70円減だが、減少幅は縮小し、eximo移行率61%に達したため、今後のARPU上昇が期待される。
NTTの島田社長は、2024年度末にかけて通信品質向上のための工程を確実に進めると述べ、その結果は後に数値として表れるとし通信品質向上への取り組みを強調した。
NTTの最大のブランドは品質と主張しながらも、無理なスケジュールで進めていくのではなく「着実に工程をこなしていく」との構えを示した上で、ドコモユーザーが通信のつながりやすさを実感する時期については、4月頃から改善を感じられる見通しだと示した。

スマートライフ事業
ドコモのスマートライフ事業は、金融・マーケティングソリューション・エンタメを含む、
全ての領域で増収となった。特に金融・決済取扱高は前年同期比14%増の11兆900億円に達した。
dカード PLATINUMは発行以来好調で、1月末時点の会員数は34.7万を突破。PLATINUMユーザーの利用額は、dカード・dカード GOLDの利用実績と比較して21%増加した。さらに、マネックス証券のカード積立額も32%増え利用が拡大している。

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