【業界トピックス】NTT 18年3月期決算、14年ぶり最高益、6年ぶりトップ交代も

NTT 18年3月期決算、14年ぶり最高益、6年ぶりトップ交代も

 NTTは11日、2018年3月期連結決算を発表した。営業収益は前期比3.6%増の11兆7,995億円、営業利益は同6.7%増の1兆6,428億円、当期純利益は同13.7%増の9,096億円となり、営業収益・営業利益・当期純利益とも過去最高を更新。営業利益は04年3月期以来、14年ぶりの最高益となった。
 
 料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」や「ドコモ光」の販売を推進し、スマートライフ領域の収益力強化を図った結果、移動通信事業の営業収益が前期比4.0%増の4兆7,694億円、営業利益が同3.2%増の9,821億円となり、増収増益を牽引した。
 また、海外などのデータ通信事業も、営業収益が同18.9%増の2兆431億円、営業利益が同18.5%増の1,278億円と堅調に推移。子会社のNTTデータやNTTコミュニケーションズなどクラウドサービスやシステム開発も好調さを示し、NTTドコモの通信事業が牽引する収益構造から、時代に合わせたグローバルビジネスの事業拡大の成果を見せる結果となった。
 NTTは19年3月期から国際会計基準(IFRS)に移行。営業収益は11兆8300億円、営業利益は1兆6900億円を見込んでいる。
 
 また同日、NTTは、鵜浦博夫社長(69)の後任に沢田純副社長(62)を充てる人事を正式発表した。NTTの社長交代は6年ぶり。6月の株主総会後に正式決定となる。

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