T-Mobile、全米回線大規模障害、原因は光ファイバ回線障害と「トラフィックストーム」
全米3位で6,500万人以上の顧客を抱える通信キャリアT-Mobileは6月16日(現地時間)、15日に約12時間にわたって続いた通話とメッセージングの障害について謝罪し、原因を説明した。
T-Mobileのテクノロジー部門プレジデントのNeville Ray氏は、「障害のトリガーとなったのは、南東部のサードパーティプロバイダーにリースされた専用光ファイバ回線の障害であったと理解している。これはあらゆるモバイルネットワーク環境で発生する問題であり、この回線障害がユーザに影響を与えないよう、我々はベンダーと協力し冗長化と回復力を構築した。この冗長化が失敗であり、結果的に過負荷状態を招き、他の要因もあり更に状態は悪化した。この過負荷により、南東部からIPトラフィックストームが広がり、VoLTE通話をサポートするIMS(IPマルチメディアサブシステム)コアネットワーク全体に渡り、重大なキャパシティ上の問題が発生した。」と話している。
米連邦通信委員会(FCC)のアジット・パイ委員長は15日、「Tモバイルのネットワーク障害は受け入れられない」とツイート。この問題について調査を開始するとし、「われわれは答えを要求している。米国の消費者もそうだ」と述べていた。
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