ドコモ、5G時代のアプリケーションをグローバルに配信する実証実験を実施
ドコモとアメリカの企業MobiledgeXは、5Gソリューションをグローバルに展開することをめざして、MEC(マルチアクセスエッジコンピューティング)を活用したアプリケーションを配信できるソリューションの実証実験を1月22日から実施する。
5Gソリューションの創出に向け、ネットワークの伝送遅延の低減とセキュアなクラウド環境を実現するMECの活用が期待されている。ドコモは、「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」に参加しているパートナー向けに、MECの特徴を持つ「ドコモオープンイノベーションクラウド™」(以下、dOIC)を提供している。パートナーのグローバル進出に伴い、国内で開発されたMECを活用したソリューションを海外に展開するニーズが見込まれている。しかし、各国の通信事業者に配置されたMECを利用するためには、MECの利用条件やシステムの可用性などを、個別に確認・検証する必要があるという課題が残っている。
MobiledgeXは、MECを活用したアプリケーションを管理するポータルサイトを保持し、各国の通信事業者のネットワーク内にあるMECと接続することで、アプリケーションをそれぞれのMECへ配信するソリューションを提供する。アプリケーションをグローバルに配信したい国内の企業は、このソリューションを利用することで、各国の通信事業者とMECの利用条件やシステムの可用性などを個別確認・検証する必要がなく、アプリケーションを迅速かつ容易に配信することができるようになる。
今回の実証実験では、MobiledgeXとドコモが協力し、ドコモのdOICに、アプリケーションを配信する実証実験を実施する。実証実験においては、ポーランドの企業1000 realitiesが提供するARアプリケーションを配信し、5G・LTE網を介して正常に利用できるかなどを、丹青社、DOCOMO Innovationsと共に検証する。
実証実験の模様は、1月23日(木)から1月24日(金)まで東京ビッグサイトで開催するドコモのイベント「DOCOMO Open House 2020」で、観覧することができる。
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