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2011年度下期 次世代高速データ通信 電波状況実測調査

■ 下り通信速度は、「SoftBank 4G」が他社平均の2.5 倍にあたる8.55Mbps と圧倒的。
■ 上り通信速度や動画視聴のサクサク感(待機時間)は、「UQ WiMAX」も強みを見せる。
■ 「Xi」は局地的には底力を見せるも、平均通信速度では他社の後塵を拝する。
■ 名阪は首都圏ほど回線混雑時でもネットワークがひっ迫せず、電波状況が安定。

 株式会社 ICT総研 (東京都千代田区)は3月7日、2011年度下期 次世代高速データ通信(モバイルWiFiルーター)の電波状況実測調査の結果をまとめた。2.5GHz帯を使ったソフトバンクモバイルの新サービス「SoftBank 4G」が2月24日に開始されたことにより、NTTドコモの「Xi」、UQコミュニケーションズ(KDDIのグループ会社)の「UQ WiMAX」と、大手通信事業者3社の次世代高速データ通信サービスが出揃った。これを踏まえ、現在、下り速度最大42Mbpsの「EMOBILE G4」を提供しているイー・アクセスも含め、データ通信の速度や動画視聴待機時間を東名阪26地点で実測することで、電波状況の実態把握を行った。また、本調査は、当社で2011年5月に実施した電波実測調査(データ通信部分)の続編としても位置付けている。
 次世代高速データ通信は、特にモバイル向けの用途としてスマートフォンやタブレット端末などでの利用も浸透しているが、本調査では、同サービス対応の端末とノートパソコンとを接続して電波状況を調べるという形式に統一した。

■ 下り通信速度は「SoftBank 4G」が他社平均の2.5倍にあたる8.55Mbpsと圧倒的。

 次世代高速データ通信の電波状況について、通信事業者4社の対応機種を調査対象とし、首都圏および名阪(名古屋・大阪)の全26測定地点において昼・夜それぞれの時間帯で電波状況を実測。1機種あたり通信速度を合計936回、動画視聴待機時間を合計156回測定した。
 この結果、2011年5月に実施した同様の調査と比較して全体的に通信速度は大きく向上。この要因としては、データ通信サービス自体の理論上速度の向上や通信事業者の日々のネットワーク品質強化への取り組みの成果が挙げられる。また、当社が2011年10月に実施したスマートフォンの3G回線電波状況調査の際には、夜(回線混雑時)の動画視聴接続成功率が80%前後だったが、本調査で対象とした次世代高速データ通信では100%接続に成功した。現時点では、3G回線と比較するとネットワークがひっ迫していない様子。
通信事業者別に見ると、サービス開始直後の「SoftBank 4G」の圧倒的な通信速度が目立つ。東名阪26地点の下り平均速度が昼8.55Mbps、夜5.29Mbpsと、昼は次点の「UQ WiMAX」の2.2倍、夜は次点の「Xi」の2.6倍の速度を記録した。他3社の平均が昼3.39Mbps、夜1.95Mbpsであり、これと比べると昼は2.5倍、夜は2.7倍の速度となる。多数の地点において10Mbps以上の通信速度を記録。とくに都心の駅ホーム上では25Mbps以上の速度も叩き出すなど、圧倒的なスピードが計測されており、速さに関して他社の追随を許していない。サービス開始直後だけに利用者数が少ないことも影響しているはずだが、そもそも同サービス対応端末の理論上の最大速度が下り76Mbpsと、他サービスを大きく引き離しており、この理論値の差に準じた順当な速度差が生じている。少なくとも東名阪ではサービス開始当初からエリアカバー率が高いことも、本調査により実証された。

■ 上り通信速度や動画視聴のサクサク感(待機時間)は「UQ WiMAX」も強みを見せる。

 「UQ WiMAX」は、上り平均速度では昼2.39Mbps、夜1.96Mbpsと優れた結果を記録。上りの理論上の最大速度が15Mbpsとトップであり、これを反映した結果となった。また、動画視聴待機時間は昼3.25秒、夜3.72秒と最も短い結果であり、ユーザーが実際に利用する際のサクサク感で強みを見せた。一方で、下り通信速度では「SoftBank 4G」に差をつけられた。測定地点により10Mbps以上を計測することもあったが、全体的に建物内部や障害物に弱い傾向があり、大規模駅の構内などの計測結果が芳しくなかったことが影響した格好。

■ 「Xi」は局地的には底力を見せるも、平均通信速度では他社の後塵を拝する。

 NTTドコモの「Xi」は、下り速度では計測時にしばしば10Mbps以上を記録するなど、局地的には底力を見せたが、同じ測定地点(駅)の中でも場所を変えると途端に速度が低下することがあるなど、平均速度では今ひとつの結果となった。ただし、Xiエリア外では自動的にFOMAハイスピードのサービスが利用できカバーエリアが広いため、速度にこだわらなければ実用面で大きく不便を感じることはなさそうだ。
 「EMOBILE G4」は、一定の平均速度は堅持したものの、全体的には他社サービスと比べてふるわない結果となった。特に上り平均速度では、昼でも4社中唯一平均1Mbpsに届かないなど、苦戦を強いられた。一方で、昼と夜の下り速度差が最も小さく、時間帯にかかわらず速度が安定しておりブレが少ない傾向は読み取れた。

■ 名阪は首都圏ほど回線混雑時でもネットワークがひっ迫せず、電波状況が安定。

 地域別に見ると、昼の通信速度は首都圏と名阪で大きく変わらないものの、回線がより多く利用される夜の時間帯では、首都圏よりも名阪の速度がより速い結果となった。名阪は回線混雑時間帯でも、首都圏に比べてネットワークに余裕があり、安定した通信環境であると言える。

■ 今後100Mbpsオーバーの次世代通信規格が続々登場。

 本調査で調査対象とした次世代高速データ通信は、現時点では理論上の最大速度が下り30~70Mbpsほどであるが、各通信事業者からより高速なサービスが続々登場予定である。
NTTドコモの「Xi」は、今回測定地点での理論上の下り最大速度が37.5Mbpsだが、一部のエリアではすでに75Mbpsを実現している。これを2012年度中に100Mbpsに引き上げる意向を示している。また2015年ごろを目途に、下り1Gbpsの「LTE-Advance」も着々と準備されている。
 「UQ WiMAX」は、現在の理論上の下り最大速度が40Mbpsであるが、UQコミュニケーションズでは、2013年度を目途に「WiMAX 2」を準備中。下り150Mbps以上を目標に据えている。また2012年末には、auとしてもLTEサービスを開始する計画である。
ソフトバンクモバイルは、先日サービス開始した「SoftBank 4G」の理論上の下り最大速度が76Mbpsだが、これは現時点での対応端末がこの速度までしか対応していないため。本来は下り110Mbpsが同サービスの最大値となる。同社ではこの他にも、2012年度中にLTEサービスを開始する予定。
イー・アクセスの「EMOBILE G4」は理論上の下り最大速度が42Mbpsであるが、3月15日からは下り最大75Mbpsの「EMOBILE LTE」を開始する計画。当初は東名阪を中心に提供予定である。
 激化するモバイルデータ通信の速度争いは、2012年度により加速していき、下り100Mbps前後の攻防が繰り広げられる見込みである。パソコンだけでなく、さまざまなデジタルデバイスが場所を選ばずに快適にネット利用できる環境は整いつつある。若年層を中心に固定通信からモバイルデータ通信への乗り換えという動きも拡がりつつあるなど、モバイルデータ通信の需要は増すばかりだ。通信事業者には理論上の速度の追及だけでなく、レイテンシー(遅延時間)の改善や建物内も含めたエリアカバーなど、真にユーザーが求めているニーズに今後も応えてもらうことを期待する。

*本資料における全ての文章、数値、表、グラフデータは、調査実施時点の実測データである。