- ■ 発売10日前時点で購入意向者は8.0%。「まだわからない」が19.5%。
- ■ 20代の購入意向者が最も多く、年代が上がるにつれて漸減していく傾向。
- ■ 購入意向者の31.1%が価格の安い「Apple Watch Sport」を支持。
- ■ 「Apple Watch Sport」支持者は、年齢層に偏りが見られない。
株式会社 ICT総研 (東京都千代田区)は4月14日、「アップルウオッチ 購入意識調査」の結果をまとめた。日本国内では4月24日に発売が予定されているアップルウオッチについて、発売直前の現時点で購入意識・購入意向を実施した。調査期間は4月13日から4月14日まで。回答者は550人。Webアンケートを活用した。
調査の結果、発売10日前の4月14日時点で、「既に予約した」とした回答者が3.5%、「購入しようと思っている」とした回答者が4.5%となり、合計8.0%の回答者が購入意向を示した。また、「まだわからない」とした回答者が19.5%存在した。「既に予約した」、「購入しようと思っている」とした回答者は20代では合計15.4%となったが、30代では合計13.3%、40代では合計7.8%と、年齢層が上がるにつれて漸減していく傾向が見られた。逆に、「購入するつもりはない」とした回答者は、年齢像が上がるにつれて増加している。
次に、「既に予約した」、「購入しようと思っている」、「まだわからない」のいずれかを選択した回答者に対して、アップルウオッチを購入するとしたら「どのモデルが欲しいか」を質問したところ、「Apple Watch」が28.5%、「Apple Watch Sport」が31.1%となり、この2モデルでニーズを二分した。「Apple Watch Sport」への支持がやや上回ったのは、販売価格が安いことが大きな要因だと考えられる。「Apple Watch Sport」を支持した回答者は、20代 17.0%、30代 23.4%、40代 23.4%、50代 17.0%、60代以上 19.1%と、年齢層に偏りがなく、どの年代からも万遍なく支持を集めていることが注目される。
アップルウオッチは、iPhoneを持っていなければ有効活用できず、その割には販売価格が高いという声も聞かれる。また、アップルウオッチならではのキラーアプリを現時点で提示できているとは言い難い。今後アップルウオッチの普及が進むためには、これらの障壁をいかに打破していくかがカギとなるだろう。
ICT総研では、スマートフォンやタブレット端末と言った従来のスマートデバイス市場を定点調査していくことはもちろん、アップルウオッチに代表されるウェアラブル端末市場についても、市場動向、ユーザーニーズなどさまざまな側面から調査を続けていく方針である。