2025年5月 スマートフォン・タブレット端末価格の海外比較

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  • ■ 日本でのiPhoneおよびGalaxyの価格はG20平均より約15%安い。
    ■ 日本でのPixel Tablet価格はG20平均より約17%安く、iPadは、約11%安い。

 原材料や輸送コストの上昇、円安等の影響を受けて物価が上がっているが、スマートフォン、タブレット端末も例外ではない。ここに来て、米国のトランプ政権による関税措置による影響も懸念されている。その実態を把握するため、2025年4月時点の主な端末のメーカー直販価格を調査した。調査対象国は、G20構成国(日本、米国、英国、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、中国、インド、インドネシア、メキシコ、韓国、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ共和国、トルコ)としている。 
 

日本でのiPhoneおよびGalaxyの価格はG20平均より約15%安い。

 調査の結果、日本でのスマートフォン端末の価格はiPhone16 Proが174,800円(G20平均-18.4%)、iPhone15が127,800円(G20平均-13.9%)、iPhone16eが99,800円(G20平均-13.6%)、Galaxy S25が129,000円(G20平均-15.8%)であった。iPhoneとGalaxyはG20平均と比べて価格がおおむね15%前後安いことが分かった。
 一方で、Google Pixel 9、Google Pixel 8a、Redmi 12 5G(Xiaomi)については、日本での価格とG20平均があまり変わらない、もしくは日本での価格がG20平均を若干上回る結果となった。
 ちなみに、iPhone15は2024年10月時点の当社調査においても、日本での価格が今回調査と同金額であり、当時から直販価格は値上げされていない。

日本でのPixel Tablet価格はG20平均より約17%安く、iPadは、約11%安い。

 タブレット端末について見ると、G20平均との価格差が最も大きいのはGoogle Pixel Tabletであり、日本での価格は57,800円(G20平均-17.2%)であった。アップルのiPad Proの日本での価格は168,800円(G20平均-10.9%)、Galaxy Tab A9+が35,799円(G20平均-10.8%)であり、これらもG20平均と比べて日本での価格は安い。一方で、Surface Pro 11は日本での価格が210,980円(G20平均+5.2%)と、日本での価格の方がやや高い結果であった。ちなみに、iPad Proについても、2024年10月の当社調査時と日本での端末価格は変わっていない。
 米国のトランプ政権による関税措置の影響が注目されているが、調査時(2024年4月8日~15日)のスマートフォン、タブレット端末の価格は2024年10月調査時と比べても大きな傾向は変わっていない。ただし、今後の米国による追加関税、相互関税およびそれに呼応する形での各国の報復関税等の行方次第では、スマートフォンやタブレットの端末価格も上昇してくる可能性がある。
 ICT総研では、今後も、携帯電話やスマートフォンの「利用実態」、「価格・料金」、「つながりやすさ」、「通信速度」など、ユーザーにとって参考・指標となる調査データを定期的に発信していく方針である。
 

* 本資料における全ての文章、数値、表、データは、調査実施時点のものである。
* 調査期間は2025年4月8日~15日。
* 税関の為替レート(4月13日~4月19日)で日本円換算した。
 https://www.customs.go.jp/tetsuzuki/kawase/index.htm
* G20のうち、「欧州連合」と「アフリカ連合」は国ではないため、対象には含めていない。
* 本資料に記載された文章、グラフ等を報道、各種ホワイトペーパー、セミナー資料、学術研究資料等に転載する場合は、「ICT総研調べ」「出典:ICT総研」などの表記を加えて下さい。
 

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