【業界トピックス】生成AI利用「Chat GPT」が圧倒的1位―ニールセン

生成AI利用「Chat GPT」が圧倒的1位―ニールセン

ニールセン デジタル株式会社は、2025年5月27日に生成AIアシスタントの利用状況に関する最新のデータを公開した。このデータは、ニールセン デジタルコンテンツ視聴率(Nielsen Digital Content Ratings)のMonthly Totalレポートに基づいたもので、特に若年層における生成AIの利用が顕著であることが示された。

生成AIアシスタントの利用状況
2025年3月のデータによると、生成AIアシスタントの中で最も多く利用されているのは「Chat GPT」で、931万人の月間利用者を記録している。次いで「Google Gemini」が261万人、「Microsoft Copilot」が190万人と続いている。

さらに、平均利用時間においても「Chat GPT」が91分34秒で最も長く、次いで「Claude」が54分39秒となっている。このことから、利用者は「Chat GPT」を特に頻繁に使用していることがわかる。

年代別の利用傾向
ニールセンの調査では、生成AIアシスタントの利用者数が年代によって異なる傾向が見られる。特に18-34歳の若年層においては、ターゲットGRP(Gross Rating Point)が1,172%と非常に高く、次いで35-49歳が922%、50歳以上が311%となっている。このことは、若年層が生成AIアシスタントを積極的に利用していることを示している。

また、18-34歳の利用者数においても「Chat GPT」が393万人で最も多く、次いで「Google Gemini」が71万人となっている。月平均利用回数でも「Chat GPT」が60回でトップを占めており、若年層の間での人気が伺える。

AI技術の社会実装とその影響
近年、AI技術、特に生成AIの社会実装が急速に進んでいる。消費者は従来の検索エンジンやSNSでは得られなかった、よりパーソナライズされた情報や対話体験を求めるようになっている。この変化は、意思決定や購買行動にも影響を与え始めている。
ニールセンの分析によると、、PerplexityやClaudeのように利用者数は少ないものの、利用回数や利用時間が長いサービスも存在することが明らかになった。特に、若年層においては、上位5サービスの合計ターゲットGRPが他の世代よりも高く、サービスによる平均利用回数にも顕著な違いが見られたようだ。

ニールセン リリース:
https://www.netratings.co.jp/news_release/2025/05/Newsrelease20250527.html

https://denpanews.jp/

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