【業界トピックス】徳島空港にセルフWiFiレンタル設置 訪日客のニーズに対応

 株式会社テレコムスクエアは、2025年7月29日より、徳島阿波おどり空港(以下、徳島空港)にセルフWi-Fiレンタルサービス「WiFiBOX」を設置し、サービス提供を開始した。「WiFiBOX」は、モバイルWi-Fiルーターを非接触で即時レンタル・返却できるシェアリング型サービスであり、日本からの海外旅行者や訪日外国人旅行者、市民による日常利用にも対応している。

「WiFiBOX」は、テレコムスクエアが独自開発した非対面型のWi-Fiレンタルサービスで、スマートフォンの充電機能も備えたモバイルWi-Fiルーターを、端末操作のみで手軽に利用できるのが特長だ。非接触で受け取り・返却が可能なうえ、1日あたり840円(税込)という手頃な価格設定も魅力となっており、2022年にはグッドデザイン賞を受賞している。言語対応は日本語、英語、中国語、韓国語など6カ国語に及び、国内外の利用者に配慮した設計となっている。

設置場所は、徳島空港1階到着ロビーの総合案内カウンター付近で、受取および返却は6時30分から21時00分まで対応。空港の開館時間に準じており、台風など荒天時は対応に制限が出る場合がある。

徳島空港は、徳島市中心部から車で約30分という好立地にあり、大塚国際美術館や鳴門公園などの主要観光地へのアクセスも良好だ。2024年度の空港利用者数は、国内線・国際線合わせて約107万人と、2年連続で100万人を突破。特に国際線利用者数は、2023年度と比べて3倍以上に増加しており、海外旅行者へのインフラ整備の必要性が高まっている状況だ。

こうした背景を受け、「WiFiBOX」の設置は訪日外国人旅行者の通信環境改善に貢献するだけでなく、徳島県内のビジネスパーソンや観光客、さらにはモバイル通信容量不足に悩む地元住民の利便性向上にも資するものと言えるだろう。近年、旅行先でのデジタル利用が急増する中で、非接触型で多言語対応が可能な「WiFiBOX」は、スマート観光やスマートシティ化にも適応する通信インフラとして注目されている。

また、レンタル料金に送料や窓口対応手数料などがかからない点も、ユーザーにとって利便性の高い要素だ。事前予約も可能なため、旅行や出張の計画にあわせて柔軟に活用できる。ルーターに内蔵された充電ケーブルにより、通信と同時にスマートフォンの充電が可能で、移動中のデジタル活用を一層サポートする設計だ。

 今回の設置により、「WiFiBOX」は主要空港への導入拡大をさらに進める方針だ。今後は空港だけでなく、鉄道駅、観光案内所、商業施設などへの展開も視野に入れており、多様化するユーザーの通信ニーズに対応していくとしている。テレコムスクエアは今後も、国内外のモバイル通信をシームレスかつ手軽にすることで、訪日観光や地域活性化の一助となることを目指す。この他にも阿蘇くまもと空港や東京駅八重洲南口JR高速バスターミナルにも設置されているようだ。

徳島空港を利用するすべての旅行者が、より便利で快適な通信環境を享受できるよう、「WiFiBOX」のような先進的なサービスの拡充が今後も期待される。

参考URL:https://www.telecomsquare.net/news/250729-000866/

https://denpanews.jp/

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