エレコムのナトリウムイオン電池、日経最優秀賞を受賞
エレコム株式会社は2026年1月5日に、同社が開発したナトリウムイオンモバイルバッテリーが日本経済新聞社主催の「2025年日経優秀製品・サービス賞」において、最高位の「最優秀賞」を受賞したと発表した。この賞は、毎年1回、その年に登場した新製品や新サービスの中から特に優れたものを選出する歴史ある表彰制度であり、今回で44回目を迎える。2025年に発売された膨大な数の製品・サービスの中から、技術開発の先進性やコストパフォーマンス、業績への貢献度、さらには社会に与えるインパクトなどが厳格に審査された結果、同社の製品を含む15点が最優秀賞として選ばれた。エレコムはこれまで15年間にわたりモバイルバッテリーの展開を続けており、国内販売台数において11年連続で首位を獲得しているリーディングカンパニーであるが、今回の受賞はその技術力と市場への洞察力が改めて高く評価された形だ。

受賞の対象となったモバイルバッテリーは、世界で初めてナトリウムイオン電池を採用した画期的な製品である。現在、モバイルバッテリーの主流はリチウムイオン電池であるが、エレコムは地球環境への負荷軽減や安全性の向上といった社会的課題を解決するために、次世代の蓄電池として注目されるナトリウムイオンに着目した。この新技術を導入したことにより、従来の製品と比べて長寿命かつ高耐久な特性を実現している。特筆すべきは、その動作環境の広さである。マイナス35℃から50℃という極めて幅広い温度範囲での放電が可能となっており、一般的なリチウムイオン電池が苦手とする極寒の環境下でも安定して使用できる点は、産業用途やアウトドアシーンにおいても大きなアドバンテージとなる。安全面でも優れた特性を持ち、環境に優しい次世代のスタンダードとしての地位を確立する狙いだ。
エレコムは1986年の創業以来、IT周辺機器の分野で着実に成長を遂げてきた企業である。近年ではPC周辺機器にとどまらず、スマートフォン関連やヘルスケア、調理家電、さらにはペット家電といった多岐にわたる領域へ進出を加速させている。同社が掲げるパーパス「Better being」には、より良い技術と品質を追求することで世界中の人々を幸せにし、社会や地球環境を改善していくという強い意志が込められている。今回のナトリウムイオン電池の採用も、単なる新製品の開発という枠組みを超え、持続可能な社会の実現に向けた具体的なアクションの一環といえる。原材料の調達リスクが低く、環境負荷を抑えられるナトリウムイオン電池の普及は、資源の有効活用という観点からも大きな意義を持つ。
今回の受賞を契機として、同社は今後も持続的な成長と社会貢献を両立させながら、革新的な製品を市場に投入し続ける体制を強化していく方針だ。
参考URL:https://www.elecom.co.jp/news/release/20260105-01/
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