【業界トピックス】NTTドコモとAdunaが連携、API世界提供へ

NTTドコモとAdunaが連携、API世界提供へ

株式会社NTTドコモは2026年1月29日に、合弁会社であるAdunaとパートナーシップ契約を締結したと発表した。
この契約の締結により、NTTドコモが国際的な標準仕様に基づいて独自に開発を進めてきたネットワークAPIが、Adunaの運営するプラットフォームを介して世界市場へ提供される体制が整ったといれるだろう。
通信事業者が保有する顧客情報は、その性質上極めて高い信頼性を有しており、昨今ではオンラインサービスにおける不正利用の防止や詐欺対策への活用が強く期待されている状況にある。
モバイルネットワークが持つ本人確認や電話番号認証といった情報および機能をAPIを通じて提供する試みは、企業の重要課題であるなりすまし対策の有効な手段として、現在世界的に大きな注目を集めている。

 これまでのネットワークAPI市場においては、各通信事業者がそれぞれ独自の仕様でAPIを提供していたため、それを利用する企業や開発者は事業者ごとに個別のシステム対応を余儀なくされており、このような状況は開発効率を著しく低下させる要因となっていたが、現在では「GSMA Open Gateway」や「CAMARA Project」といったプロジェクトを通じて、標準化されたネットワークAPIの利用を促進する動きが世界規模で加速している。
Adunaは、これらの標準化されたネットワークAPIを統合して扱うグローバルアグリゲータとして、複数の通信事業者への接続を単一のプラットフォームで実現する役割を担う企業だ。
NTTドコモも社会課題の解決や新たな収益源の確保を目指し、2025年6月より同社との連携を開始しており、今回の契約締結によってその協力関係をさらに強固なものとした。

 今回のパートナーシップ契約に基づき、今後はNTTドコモのネットワークAPIがAdunaのグローバルプラットフォームを通じて、世界中の企業や開発者に向けて開放される。
具体的には、電話番号の正当性を確認する「Number Verification」や、SIMカードの差し替えを検知する「SIM Swap」といったAPIの活用が想定されており、これらにより企業はアカウントの乗っ取りやなりすましから利用者を保護する取り組みをより強力に推進することが可能となると言える。
また、NTTドコモ側にとっても、Adunaの広範なネットワークを活用することで、これまでは接点がなかった海外の新規顧客層へのアプローチが可能になるという利点がある。両社はそれぞれの持つ技術力とプラットフォームを組み合わせることで、グローバルなネットワークAPIの普及を一段と加速させ、開発者が価値ある新サービスを創出できる環境の構築を支援していく構えだ。

 Adunaは、世界中のモバイルネットワーク機能を統合し、開発者がグローバルな通信APIへシームレスにアクセスできる環境を構築する通信分野のパイオニア企業だ。
業界標準のCAMARA規格に基づいた単一のプラットフォームを提供することで、従来は膨大だった通信事業者との個別契約や複雑な技術統合を一つに集約し、開発の「シンプルさ」と「俊敏性」を劇的に向上させている。Aduna社は、ハイパースケーラーやシステムインテグレーターといった「ビルダー」が、場所やキャリアを問わず一貫して動作するアプリを迅速に展開できるよう支援するイノベーションの触媒という位置づけで世界的な通信事業者の支援を受け、地理的障壁を打ち破り世界へと広がるモバイルネットワークの新たな可能性を切り開くことを目標に掲げている。
NTTドコモが開発した高度なネットワークAPIと、世界中の主要な通信事業者が参画するAdunaのプラットフォームが融合することで、国境を越えた安全なデジタル社会の実現が期待される。

参考URL:https://www.docomo.ne.jp/info/news_release/2026/01/30_00.html

https://denpanews.jp/

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