【業界トピックス】au・UQ店舗、8/1から本人確認をICチップで強化

au・UQ店舗、8/1から本人確認をICチップで強化

KDDI株式会社は、auおよびUQ mobileを取り扱う店頭において、本人確認書類のICチップ読取を順次開始する。2025年8月1日より一部店舗で導入を開始し、2026年度中にはau Style/auショップ/UQスポットを含む全店への展開を目指す。

近年、偽造された本人確認書類を用いた不正契約やSIMカードの再発行が社会問題となっている。こうした不正行為の防止を目的に、マイナンバーカードや運転免許証などに搭載されているICチップ情報を店頭の専用スマートフォンで読み取り、本人確認書類の真贋判定を可能にする仕組みを導入する。

ICチップ読取システムの開発は株式会社KDDIテクノロジーが担当し、ICチップ読取には株式会社Liquidが提供するオンライン本人確認サービス「LIQUID eKYC」を採用している。

この取り組みの主な効果は次のとおりだ。
第一に、ICチップから信頼性の高い情報を取得することで、書類の偽造や変造、第三者のなりすまし契約を効果的に防止することが可能となる。
第二に、ICチップから読み取った氏名や住所の情報を店頭の受付システムに自動反映させることで、手入力の手間を省き受付業務をスムーズにする。これにより、来店客が待つ時間の短縮が見込まれる。
また、審査や確認業務においても従来の目視による本人確認からシステムによる情報確認へとシフトし、業務の効率化を推進する狙いがある。

ICチップ読取による本人確認強化は、携帯電話やスマートフォンの契約時の不正防止策として重要な一歩となる。加えて、店頭での手続きがより迅速かつ安全に行える環境の整備にも寄与するため、利用者にとって利便性向上も期待されている。

今回のICチップ読取による本人確認導入は2025年8月1日から段階的に開始され、2026年度中に全国の全店舗での実施を目指す。サービスの内容や対応状況は今後も適宜案内される見込みだ。利用者に対しては、契約時の本人確認書類のICチップ読取が必須となることを踏まえ、事前の準備や理解を求めている。

KDDIリリース
https://newsroom.kddi.com/news/detail/kddi_nr-670_4032.html

https://denpanews.jp/

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