【業界トピックス】各国キャリアの強みが鮮明に。Opensignalモバイルアワード発表

各国キャリアの強みが鮮明に。Opensignalモバイルアワード発表

 モバイル体感品質の調査機関であるOpensignal(英ロンドン)は2月13日、年次表彰「グローバル・モバイル・ネットワーク・エクスペリエンス・アワード2026」を発表した。世界82市場・266オペレーターを対象に8つの指標で評価したもので、日本のauがLarge land area(大面積市場)の「信頼性エクスペリエンス」部門でグローバル・ウィナーに輝いた。

Opensignalは実際のユーザー端末から収集したデータ(2025/7/1〜12/29の180日間)を基に、ネットワークを客観的に評価する独立機関だ。表彰は「グローバル・ウィナー」「グローバル・リーダー」「ライジング・スター」の3区分で構成され、国土規模の違いによる不公平を避けるため、市場を44のLarge land area(大面積市場)と38のSmall land area(小面積市場)に分けて比較している。

日本キャリアの結果を見ると、auが「信頼性」で954.5点と、2位のソフトバンクの950.4点と僅差でグローバル・ウィナーを獲得。同部門での世界首位となっただけでなく、「ゲーム体験」「音声アプリ体験」でも頂点に立った。
ソフトバンクは「信頼性」「ゲーム体験」でグローバル・リーダーを獲得。
NTTドコモは「音声アプリ体験」でグローバル・リーダーに、楽天モバイルは「アップロード速度」でグローバル・リーダーに輝いた。
「4G/5G利用時間」では、au・ソフトバンク・楽天モバイルの国内3キャリアがウィナーを獲得、「安定した通信品質」「ビデオ体験」ではauとソフトバンクが揃ってリーダーを獲得した。

楽天の仮想化RANが数字に出始め、6G時代に向けた品質競争が本格化
世界全体では、日本・ノルウェー・米国・韓国が近代的モバイル網への”ほぼ遍在的なアクセス”を実現しているとOpensignalは評価した。スピード分野では米T-Mobileがリードし、「安定した通信品質」ではノルウェーのiceと韓国のSK Telecomが新たな世界基準を示している。

日本の通信市場では、5G整備の加速と総務省が進める競争政策の効果が徐々に実体験として品質に反映されつつあるとみられる。auが信頼性で世界トップを獲得した背景には、基地局の冗長化や通信障害対策への継続的な投資がある。一方、楽天モバイルがアップロード速度でリーダーに食い込んだことは、完全仮想化ネットワーク(RAN)の独自アーキテクチャが一部指標で優位性を発揮し始めていると言えるかもしれない。

参照:英文レポート(Opensignal公式)

https://denpanews.jp/

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