【業界トピックス】女子大5校がIT企業と連携、未経験からアプリ開発リーダーを育成

女子大5校がIT企業と連携、未経験からアプリ開発リーダーを育成

 女子大学生ICT駆動ソーシャルイノベーションコンソーシアム(WUSIC)は2026年3月14日に大妻女子大学で「春休みプロジェクト発表会」を開催すると発表した。この発表会は、津田塾大学、日本女子大学、東京女子大学、大妻女子大学、東京家政大学の5校の学生が、未経験からアプリ開発に挑んだ「アプリ開発ブートキャンプ2025」の成果や、各大学での卒業研究を共有し合う場となる。大学間の垣根を越えてアイディアを広げ、ICTを活用した社会課題解決の新たな可能性を提示することを目指す。

 5回目となった2025年度のブートキャンプは「ボーダレス」をテーマに掲げ、8チーム33名の学生が参加した。2025年8月4日から22日までの期間、富士通株式会社やアシアル株式会社などの現役エンジニアやデザイナーを講師に迎え、プログラミングの基礎からデザイン、実装までを一気通貫で学んだ。参加学生の多くはプログラミング未経験であったが、講義では「おみくじアプリ」のコードを書き換えるなどの演習を通じて段階的に技術を習得。最終日には、色覚異常に対応したインターフェースを持つアプリや、AI合成音声ガイドを活用したツールなど、現代の社会課題を鋭く捉えた作品が次々と発表された。審査の結果、高齢者の孤立を解消するためのアプリ「つながりびより」を開発した日本女子大学チームが1位に輝いた。

 このプログラムの大きな特徴は、単なる技術習得にとどまらず、ビジネス現場の思考法やチーム開発の難しさを体験できる点にある。参加した学生からは「企業の方から学校では学べないデザイン手法を学べた」「就職活動の進路選択に大きな影響を受けた」といった声が上がっており、実際にIT企業への就職を決めた運営学生も出ている。WUSIC代表の井上俊也教授(大妻女子大学)は、課題を抽出するだけでなく、アプリ開発という具体的な手法を用いて解決策を提示できる人材の重要性を強調している。WUSICでは今後、3D都市モデルを活用したプログラムやオフィスツアーなども予定しており、こうした活動を支える協賛企業の募集も継続して行うという。

 このように、大学の垣根を越えた産学連携の取り組みは、IT分野におけるジェンダーギャップの解消と、女子大学生のキャリア形成における新たな可能性を切り拓いている。

参考URL:https://wusic.jp/index.html#event-information

https://denpanews.jp/

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