【業界トピックス】”新品同等の信頼性”を重視する日米。スマホのリファービッシュ品普及の鍵は品質への理解か

“新品同等の信頼性”を重視する日米。スマホのリファービッシュ品普及の鍵は品質への理解か

 Back Market Japan(バックマーケット)は2026年1月23日、日本、米国、欧州各国の18歳以上の男女を対象としたスマートフォンの購入経路およびリファービッシュ品(整備済製品)に関する意識調査の結果を発表した。調査の結果、日本では通信キャリア経由かつ実店舗での購入が依然として主流である一方、「新品である必要性を感じない」とする層が前年比で10%増加するなど、消費者の価値観に変化の兆しが見えている。

依然としてキャリアショップ主導の日本市場
直近のスマートフォンをどこで購入したかという問いに対し、日本では63%が「キャリアで購入」と回答した。米国の52%と比較しても高く、フランス、ドイツ、スペイン、イギリスといった欧州諸国の約25〜30%前後という数字とは大きな乖離がある。また、購入場所についても、日本で63%と米国の62%は実店舗が中心であるのに対し、欧州では50%以上がオンラインサイトで購入しており、日本の購買行動は依然として物理的なキャリアショップに依存している実態が明らかとなった

リファービッシュ品の認知度は最下位
リファービッシュ品とは、中古品として回収された電子機器を専門家が検査・クリーニング・修理し、全ての機能で正常作動が確認された整備済製品を指す。このリファービッシュスマホの認知率について、欧米諸国がいずれも87%を超えているのに対し、日本は68%と調査対象国の中で最も低い結果となった。バックマーケットは、日本特有の新品への強い信頼性や従来のキャリア主導の購入習慣が、新しい選択肢としての認知を妨げる障壁になっていると分析している。

「金銭メリット」に加え、若年層では「環境」も選択肢に
リファービッシュスマホを選ぶ動機については、全ての国で「金銭的なメリット」が1位となった。興味深いのは2位以下の理由で、欧州地域では約40%が「環境への配慮」を挙げたのに対し、日本(42%)と米国(40%)では「新品と同じくらいの信頼性があるから」という回答が続いた。ただし、日本の若年層(18〜34歳)に限れば、23.8%が「環境への配慮」を理由に選択しており、55歳以上の7.7%と比べて環境意識の差が明確に表れている。

広がる「新品不要」の価値観
日本国内において「新品である必要性を感じない」と回答した人は29%に達し、前年比で約10%増加した。リファービッシュ品は新品と比較して、製造プロセスにおける原材料や水の使用量、二酸化炭素排出量を約10分の1に抑えられるというメリットがある。バックマーケットによれば、スマートフォン以外の家電ジャンルにおいても、全対象国の半数以上がリファービッシュ品の購入を検討したいと回答しており、品質と保証が担保されれば、今後さらに市場が拡大する可能性を示唆している。

■調査概要
概要:スマートフォンの購入経路およびリファービッシュ品に関する定性の意識調査
期間:2025年10月
方法:インターネット調査
対象:以下の国における18歳以上の男女
  日本:1017人
  米国:1042人
  フランス:1033人
  ドイツ:1012人
  スペイン:1028人
  イギリス:1032人

https://denpanews.jp/

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