Galaxy全20機種が世界初のau衛星通信に対応
サムスン電子ジャパン株式会社は、KDDI株式会社が提供する世界初のスマートフォン向け「au Starlink Direct 衛星データ通信」サービスにおいて、Samsung Galaxyの全20製品が2025年10月15日より順次対応を開始したと発表した。これにより、圏外エリアや災害時など、地上ネットワークが届かない環境でも安定したデータ通信が可能となる。
「au Starlink Direct 衛星データ通信」は、スペースX社のStarlink衛星ネットワークを活用し、スマートフォンが直接衛星と通信できる仕組みを採用。2025年8月28日に「Galaxy Z Fold7」と「Galaxy Z Flip7」で先行対応が始まり、今回の発表により対象機種が大幅に拡大した。対象のau版Galaxy端末は、今後順次ソフトウェアアップデートを実施することで、申し込み不要で自動的に衛星通信機能が有効化される。Googleマップやウェザーニュース、防災アプリ、SNS「X」など、一部アプリでは圏外エリアでも利用可能となり、特に災害時や登山、離島・山間部などでの利便性が高まるとしている。

対応機種は、「Galaxy S25/S25 Ultra」が本日より、「Galaxy Z Fold6/5/4」「Galaxy Z Flip6/5/4」「Galaxy S24シリーズ」「Galaxy S23シリーズ」「Galaxy S22シリーズ」などが10月下旬以降順次対応予定。さらに、Aシリーズの「Galaxy A55 5G」「A54 5G」「A53 5G」「A25 5G」もアップデート対象となる。これにより、ハイエンドからミッドレンジまで幅広いユーザーが衛星通信の恩恵を受けられるようになる。
また、SIMフリー版のGalaxy端末も「au Starlink Direct」に対応予定で、「Galaxy Z Fold7/6/5」「Galaxy Z Flip7/6/5」「Galaxy S25/S25 Ultra」「Galaxy S24シリーズ」「Galaxy S23 Ultra」「Galaxy A36 5G」「Galaxy A25 5G」など14機種が対象に含まれる。SIMフリー版では、auのSIM契約が必要となるが、アップデートにより同等の衛星通信機能を利用できるようになる見込みだ。

KDDIが提供する「au Starlink Direct」は、既存の携帯通信網を補完する次世代インフラとして注目を集めており、今回のGalaxyシリーズへの対応拡大は、衛星通信の実用化を大きく前進させるものとなる。特に災害時の通信確保や、インフラが整備されていない地域での利用拡大が期待される。サムスン電子ジャパンは、「今後もKDDIと連携し、より多くのユーザーが安心して利用できる通信環境を整備していく」としており、今後もソフトウェアアップデートによる対応機種の拡大や機能改善が予定されている。
参考URL:https://news.samsung.com/jp/au-starlink-direct251015
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