【業界トピックス】NTT東とアスキー、ローカル5Gの導入障壁を低減へ

NTT東とアスキー、ローカル5Gの導入障壁を低減へ

 アスキー(亞旭電腦股份有限公司)は、NTT東日本株式会社との約1年半にわたる共同開発を経て、ローカル5Gのエンドツーエンドソリューションの試験を完了した。両社は2024年末からこのソリューションを「ギガらく5Gセレクト」サービスを通じて提供開始し、日本国内におけるローカル5Gの本格展開に乗り出している。

今回の共同プロジェクトでは、コストパフォーマンスに優れたローカル5Gソリューションの実現が主な目的とされている。アスキーが独自に開発した5Gプライベートネットワーク管理プラットフォーム(AMP)、多様な5G CPE(顧客構内設備)デバイス、そして高効率な5Gスモールセルを組み合わせることで、スマート製造、農業、物流、医療、交通、再生可能エネルギーなど、さまざまな分野での活用が想定されている。

両社はそれぞれの強みを生かし、アスキーの5G技術と、NTT東日本のネットワークインフラ構築や運用ノウハウを統合。これにより、柔軟性と安定性を備えたローカル5Gネットワークの構築が可能となった。特に、中小企業や地域通信事業者による導入のしやすさが重視されている。

このソリューションの主な特長は三つある。
第一に、導入および運用にかかるコストを抑えることで、企業のローカル5G導入の障壁を下げる点。
第二に、AMPによる集中管理と簡素な構成により、効率的な運用が可能になる点。
第三に、セキュリティと性能の両立を図り、安定したネットワーク運用を支援する点である。

ローカル5G市場では、導入コストや複雑な管理運用が普及の課題とされてきた。今回の取り組みは、これらの課題に対する一つの解決策として位置づけられる。国内におけるデジタル化や自動化の進展を後押しするとともに、ローカル5Gの利用促進につながることが期待されている。

また、このソリューションは2025年7月30日から8月1日に東京ビッグサイトで開催される「COMNEXT 2025 – 次世代通信技術&ソリューション展」にて展示される予定。アスキーのブース(C7-29)では、AMPプラットフォームや5Gスモールセル、各種CPE機器を組み合わせた構成が紹介される。

詳細情報は、アスキーの公式ウェブサイト(https://www.askey.com/)で確認できる。

https://denpanews.jp/

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