「SoftBank Starlink Direct」提供開始、ワイモバ・LINEMOも順次対応へ
ソフトバンク株式会社は2026年4月10日、SpaceXの衛星を活用したスマートフォンとの直接通信サービス「SoftBank Starlink Direct」の提供を、「ソフトバンク」「ワイモバイル」「LINEMO」の3ブランドで開始した。山間部や海上など従来は圏外だった屋外エリアで、テキストメッセージの送受信や対応アプリでのデータ通信が可能となる。
「ペイトク2」なら衛星・5G優先・海外放題の三点セット
「SoftBank Starlink Direct」は、ソフトバンクのスマートフォン向け料金プランを契約しているユーザーと、ワイモバイルの「シンプル」「シンプル2」「シンプル3」を契約しているユーザーは、申し込み不要・追加料金なしで利用できる。LINEMOやワイモバイルのその他プランは2026年6月末まで無料で試用でき、7月以降は月額1,650円のオプション加入が必要となる見込みだ。
衛星通信で利用できる機能は、SMS・MMS・RCSによるテキストメッセージの送受信と緊急速報メールの受信に加え、対応アプリでのデータ通信が柱となる。
ソフトバンクが他社との差別化点として打ち出すのが、グループ各社の主要アプリへの対応だ。4月中旬以降に順次対応予定で、Yahoo!防災速報・Yahoo!天気・Yahoo!マップ・Yahoo!乗換案内、PayPay、LINEが対応予定だ。LINEは衛星経由でテキストメッセージや位置情報の送受信が可能だが、スタンプや画像・動画の送受信、音声通話は利用できない。
対応機種は2026年4月10日時点で82機種、対応端末は約1,000万台規模とされている。

ソフトバンクは同日、衛星通信に加えて混雑時の5G通信を対象ユーザーが優先的に利用できる「Fast Access」と、200以上の国と地域でデータ通信を1カ月まるまる追加料金なしで利用できる「海外データ放題」も発表している。これら3つのサービスは、新料金プラン「ペイトク2」(2026年6月2日提供開始予定)にセットで組み込まれる。
ドコモも4/27に衛星通信を展開、楽天は2026年末に参入予定
スマートフォンと衛星の直接通信をめぐっては、KDDIが2025年4月に「au Starlink Direct」を日本初の商用サービスとして提供開始しており、ドコモも「docomo Starlink Direct」を4月27日から提供開始する予定だ。KDDIはすでにデータ通信や海外ローミング、ボイスアプリ経由の音声通話にも対応を拡大しており、混雑時に5Gを優先する「au 5G Fast Lane」も提供している。3キャリアともSpaceXのStarlink衛星を活用し、各社とも当面は追加料金なし、または料金プランに含む形で提供する方針を示しているが、条件はそれぞれ異なる。
楽天モバイルは米AST SpaceMobileと提携し、独自の低軌道衛星を活用した「Rakuten最強衛星サービス」を2026年第4四半期(10〜12月)に提供開始する予定だ。
各キャリアの衛星通信サービスは、auがデータ通信やボイスアプリ経由の音声通話にまで対応を広げており、ソフトバンクとドコモが追いかける構図となっている。楽天モバイルは動画視聴などの対応も可能とする構想を示しているが、どのレベルで参入してくるかが今後の競争の鍵となるだろう。
※16:14 内容一部修正済み
詳細は下記を参照:
ソフトバンク
「SoftBank Starlink Direct」を“ソフトバンク”“ワイモバイル”“LINEMO”で4月10日に提供開始
“ソフトバンク”で新料金プラン「ペイトク 2」を提供開始
ドコモ
Starlink衛星とスマートフォンの直接通信サービス「docomo Starlink Direct」を4月27日から提供開始
楽天モバイル
楽天モバイルと米AST SpaceMobile、日本国内で初めて低軌道衛星と市販スマートフォンの直接通信試験によるビデオ通話に成功
https://denpanews.jp/
