リファービッシュスマホ市場、日本と欧米で異なる需要動向。Back Market調査
Back Market Japan株式会社は7月7日に、2026年上半期におけるリファービッシュスマートフォンの販売数ランキングを発表した。検査・修理を施した整備済中古スマートフォンの市場で、地域ごとに異なる購買傾向が浮き彫りになった。日本ではiPhone SE(第3世代)が圧倒的な人気を集める一方、米国と欧州ではiPhone 14が購買の中心となっている。
リファービッシュ品市場が拡大する背景には、新品スマートフォンの高騰がある。フラグシップモデルが10万円を超える現在、より手頃な価格で中古スマートフォンを手に入れようとするユーザーの需要は増加の一途だ。同社によると、新品発売時の価格から大きく値下がった端末が購買層を引き付けているという。
特に日本市場では、リーズナブルさを重視するユーザー層が顕著だ。ランキング1位・2位を独占したiPhone SE(第3世代)は、販売当初64GBで税込み57,800円だったのに対し、バックマーケットでは現在20,372円から購入でき、動作保証や返金保証が自動付帯される点も購買心理を後押ししていると思われる。
日本はコスパ重視、欧米は新世代へ移行、市場は前年比32%増
同リリースによると日本市場における新たな動きとしてiPhone 14の急浮上を挙げている。iPhone 14の販売価格は2025年6月~2026年6月までの1年間で約8,000円下落し、49,000円〜とついに5万円の大台を割り込んだ。この大幅な価格改定が呼び水となり、今回の国内ランキングでは第3位にランクイン。これまでのiPhone 13中心だった需要から、次世代モデルへの移行が国内でも着実に進んでいる現状が示されたという。

一方、米国や欧州(フランス・イギリス・ドイツ・スペイン)の市場に目を向けると、日本とは異なる購買トレンドが浮き彫りとなっている。欧米市場では、いずれの地域でもiPhone 14(128GB)が販売数1位を獲得。さらに上位にはiPhone 15(128GB)やiPhone 15 Proといった大画面・高スペックなモデルが名を連ねる。コンパクトさと低価格を優先する日本に対し、欧米では比較的新しい世代の標準・上位モデルを、リファービッシュ品で賢く手に入れるという、より機能性と合理性を重視した選択が主流のようだ。
こうした世界的な需要の波に乗る形で、同社の業績も急成長を遂げている。発表によると、Back Marketの2025年における総流通取引額は約5,460億円(35億米ドル)を超え、前年比32%増という高い伸びを記録したという。
新品スマートフォンの価格高騰が長期化する中、リファービッシュ品は単なる中古品ではなく、賢い選択肢として世界的に定着しつつある。地域ごとにユーザーが求めるモデルや価格帯に特色は見られるものの、中古市場は今後さらに存在感を増しそうだ。
参照:BackMarket「2026年上半期リファービッシュスマホ販売数」ランキング
https://denpanews.jp/
